過去ログ - 咲「誰よりも強く。それが、私が麻雀をする理由だよ」
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7:名無しNIPPER[saga]
2015/03/16(月) 19:10:30.55 ID:L6O7NDCGO

「ココはイイ場所でス。ニホンの列車は朝になるとオニのように混みまスが、ココなら安心してムゲンを堪能できまス」

咲「はあ」

「ところでお嬢サン、貴女もお一ついかがでスか?」

咲「いいんですか?」

「ロンオブモチ。ラーメンのムゲンの前に、ヒトは等しく平等でス」

 鞄からカップ麺をとりだし、事もなげに勧めてくる彼女に面食らうも、咲にはどうしてかそれが自然な流れに感じた。
 この人の不思議な雰囲気のせいかなぁ……。
 これも一種の人徳かと感心していた咲だったが、生憎朝は食べない性癖だ。固辞する。

咲「お気持ちは嬉しいんですが、朝は食べないのが習慣になっていて食欲が湧かないんです」

「オオーウ。このメガン・ダヴァン、ラーメンの布教に失敗するとは一生の不覚……」

 身ぶりを交え大仰に嘆く彼女の姿にふふっ、と笑いが漏れる。面白い人だと思った。

咲「ところで臨海女子の制服を着ているってことは、同じ学校の方なんですね」

「そういうお嬢サンは麻雀の雑誌など手に持っテ、私と同じく麻雀に携わル者ではないでスカ?」

咲「はい。新入生なんですけど、麻雀部でお世話になろうと思ってます」

「グレイト!」

 長身の彼女が上げた喝采に咲はあっけにとられる。
 言葉を声にして返す間もなく、反応する間もなく、咲のものより少し大きな手が咲のそれを包み込んだ。

「私はメガン・ダヴァン。臨海女子の留学生で三年でス」

咲「み、宮永咲です……どうもご丁寧に」

ダヴァン「ミヤナガ、サキ……知っていまス……ニホンのジュニア大会で勇名を馳せタ」

咲「中学生大会ですけどね。でも知っていてもらえて光栄です」

ダヴァン「そうとワカれば早速いきまショウ、我が麻雀部に!」

咲「まず授業がありますよ」



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