過去ログ - 末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」 (旧タイトル【BとYとK】)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:27:48.35 ID:/hCDD+UR0
※以前書いて中断した『BとYとK』の改訂版です※
昔々の物語。とある国、南の港町、初秋の暖かなある日。
商人「今回の旅はまず王都へ、次に北辺都市へ立ち寄ったら、まっすぐ帰るよ」
商人「さて、子供達。お土産は何がいいかな?」
長姉(19)「最新デザインの飾り付き帽子♪」
次姉(18)「大粒真珠のネックレス♪」
長兄(20)「特にないけど…どうしてもと言うなら趣味の木彫用の新しいナイフを」
次兄(16)「なめしていない熊の毛皮……」
末妹(14)「私は何もいらないから、元気に帰って来てね、お父さん」
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2
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:28:35.59 ID:/hCDD+UR0
長兄「ははは、末妹は本当に欲がないな」
長姉「ふん、何よ、またいい子ぶって!」
次姉「お父さんに一番可愛がられているからって、調子に乗んじゃないわよ!」
以下略
3
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:29:29.02 ID:/hCDD+UR0
数日後、北辺都市から少し離れた土地、商人は帰途についていた。
商人「どうにか仕事も順調だったし、帽子とネックレスは王都で、木彫ナイフは北辺都市でいい物が見つかった」
商人「熊の毛皮は少し苦労した…どちらの街でも、毛皮工房にさえ在庫がなくて」
以下略
4
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:30:06.99 ID:/hCDD+UR0
商人「遠吠えは狼か野犬かわからんが、無人の小屋でいい、少しでも安全な場所を探さないと」
ガサガサッ
馬「ひんっ!?」ビクッ
以下略
5
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:31:17.64 ID:/hCDD+UR0
商人「ふう、美味しかった…ごちそうさま」
商人「豆のスープに温めたパン、できたてのオムレツ、添えてあった野菜も新鮮だ」
商人「どなたか存じませんが、本当にありがとう……」
以下略
6
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:32:01.10 ID:/hCDD+UR0
翌朝……
スズメ:チュンチュン
商人「もう朝か…ふわあ、よく眠れた。おや、枕元にまた手紙が」
以下略
7
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:33:00.69 ID:/hCDD+UR0
商人「……おや? 昨夜は気付かなかったが、バラの香りがどこかから漂ってくる」
商人「バラ…赤いバラ…末娘への土産……」
商人「だめだ、人様の庭、人様のバラ。しかも、恩人の」
以下略
8
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:34:21.06 ID:/hCDD+UR0
恐ろしい声「グゥオオオオオオオオオオオオオオオ!!」
商人「!?」
馬「ひいん!?」
以下略
9
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:35:12.12 ID:/hCDD+UR0
商人「ゆ、許してください、いえ…申し訳ありません、お屋敷のご主人様……!」
野獣「土下座しても遅いわ! 貴様が手折った大切なバラ、その命で償ってもらう!」
商人「わ、私の命でよいのなら差し出しましょう……」
以下略
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