過去ログ - 末妹「赤いバラの花が一輪ほしいわ、お父さん」 (旧タイトル【BとYとK】)
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:36:17.53 ID:/hCDD+UR0
商人「私は商人、南の港町で雑貨店を営んでおりますが、末の娘は看板娘として皆から愛されております」
商人「それもあの子が働き者で人懐っこい、心の優しい、謙虚な娘だからです」
野獣「この私に、両親とも失う娘を哀れんでもらって、解放されようという算段か? はっ、流石は商売人だな」
以下略
11
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:38:14.95 ID:/hCDD+UR0
野獣「14年しか生きてない子供の命を奪ったところで、何の埋め合わせにもなりはしない」
野獣「私にとって、必要なのは生きている娘、意味があるのは娘の今後」
商人「そ、そ…そ、それは、つまり…つつつつつ、妻に娶りたいと、そういう意味ですか!?」
以下略
12
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:39:23.50 ID:/hCDD+UR0
商人「さすがに無茶です! どんなに馬を急がせても片道で二日、いやそれ以上かかりますよ!?」
野獣「罪なき馬を酷使しろとは言わぬ」
野獣「私の魔法の地図に従えば、二日かかる道なら二時間で着く。そして……」
以下略
13
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:40:40.18 ID:/hCDD+UR0
それから数時間後。
馬の足音:闊歩、闊歩…
商人「困ったことになった……」
以下略
14
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:41:41.06 ID:/hCDD+UR0
同日、南の港町、商人の家。
長兄「ええっ、またその屋敷に戻るって父さん!? しかも末妹を連れてなんて!」
長姉「末妹のせいよ! あんたがそんなもの欲しがるから!」
以下略
15
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:42:23.77 ID:/hCDD+UR0
〜かくかくしかじか〜
商人「…という訳だ……」
長兄「やっぱり俺が末妹の代わりに行くよ。銃も持って行こう、野獣を倒してやる!」
以下略
16
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:43:42.31 ID:/hCDD+UR0
次姉「家にほぼ引きこもりで体力もない、ガリガリのドチビのくせに」
長姉「一日中毛皮を弄んで動物の絵ばかり描いている次兄が、何の役に立つんだか」
長姉「それにしても…その魔法を使える野獣だか怪物だかは、末妹をどうするつもりかしら?」
以下略
17
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:45:21.85 ID:/hCDD+UR0
あれよあれよと日は過ぎ出発前夜、末妹の部屋。
長兄「末妹…荷造りは済んだか?」
末妹「あまり多くの物は持っていけないと思うの。カバン一つ分だけよ」
以下略
18
:
◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:46:01.72 ID:/hCDD+UR0
次兄「兄さん、俺は毛皮…死んだ毛皮を卒業する」 ヌッ
末妹「お兄ちゃん」
長兄「唐突になんだ次兄」
以下略
19
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:46:47.31 ID:/hCDD+UR0
そんなこんなで、翌朝。親子3人は野獣の屋敷に向かった……
野獣「期限いっぱいだが、約束は守ったな、商人。まずお前ひとりが降りるんだ」
商人「……」ガチャ
以下略
20
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◆54DIlPdu2E
[saga]
2015/03/16(月) 21:47:43.43 ID:/hCDD+UR0
次兄「隠れて様子を見ていたが、もう我慢できない!! この巨体、この筋肉の張り、この毛艶!!」クンクン
野獣「ええい離れんか! しょ、商人、貴様の息子か!?」
商人「…ええ、下の息子、末妹のすぐ上の兄です……」
以下略
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