20:名無しNIPPER
2015/03/21(土) 21:47:22.39 ID:nJPgXTqwO
と、いうわけで今日はここまで。
また近いうちに更新するかなぁ、と思います。
21:名無しNIPPER[sage]
2015/03/21(土) 22:45:24.26 ID:aJbhQHG4O
これは期待
しかし男と男の娘はくっ付くんだろうか…
あとどうして男の娘は女の子の格好を始めたのか。
続きが気になる事ばかりだ
22: ◆3o5ksYdBDI
2015/03/25(水) 22:31:07.85 ID:hwCsfjB3O
投下します
23:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:36:07.81 ID:hwCsfjB3O
遅刻への問題は解決した。そう思っていた時期が僕にもありました。
「で、なんで遅刻してきたのかしら?」
目の前の担任教師に、前のドアから、教室に入った瞬間に言われた言葉だ。
24:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:36:53.23 ID:hwCsfjB3O
まず彼女の顔を見た瞬間に足が地面に縫い付けられたが如く動かなくなる。
少し遅れて教室に入室してきた女さんが、「娘ちゃんどしたの、いきなり動かな」とまで言葉を発した。
続きを言わないのは恐らく担任の顔を見たからだろう。
25:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:37:27.41 ID:hwCsfjB3O
教室の前のドアが閉まる。最近改装をしたらしいこの学校の校舎は、教室のドアが勝手に閉まる。よく僕には仕組みがわからないが。僕がこのドアでわかる事といったら、吊るし引き戸であるという事と、僕らの逃げ場を塞いだという事くらいだ。
「で、もう一度聞くけど。なんで遅刻してきたの」
ねぇ、と目の前の悪魔が問う。答えようにも、口からでるのは酸欠状態のカヒュー、カヒューという息のみ。はたしてこれは走ってきたからなのか、それとも恐怖によるものか。それすらも区別がつかない。
26:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:38:09.73 ID:hwCsfjB3O
と、僕が死を覚悟したところで、教室の後ろのドアが開く。
「すいませーん…遅れちゃったんですけどー」
男が廊下から、教室へとひょこりとを顔をのぞかせた。
27:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:38:43.83 ID:hwCsfjB3O
「さーせーん」
男はそうへらへらと答えると、椅子に腰掛け、荷物を机の脇にかける。
「せんせー、遅れてきていうのもなんですけど、そこらへんにしといてあげてください、こいつら俺に付き合って遅れただけなんで」
28:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:39:13.57 ID:hwCsfjB3O
男の隣の席は大変素晴らしいものだ。勉強は教えてもらえるし、何より男の隣だからだ。男の隣だから男の隣がいい。あれ、ゲシュタルト崩壊。
「男くん?上に報告しなくちゃいけないから、一応、遅刻の理由、教えてくれないかしら」
僕たちが席に着くと、担任がそんな事を言う。ところで男は気づいているのろうか、クラスでくん付けは自分だけだということに。他のクラスメイトは基本は名前呼び捨て、ひどいときにはそこの人とか、前の席から何番目のメガネとか言われている。授業がうまく無ければ、速攻退職物である。逆に言えば授業だけで自分の評価を底上げしているチート教師だ。
29:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:39:39.97 ID:hwCsfjB3O
「あっと、ちょっと足捻っちゃって…」
男がそう言いながら手で首の後ろをかく。嘘ついてるな。嘘をつく時は何時もそれだ。まあそうじゃなくても、一緒にきたから嘘か本当かわかるけど。
本当は、通学路の最中の踏切で足止めをくらい、もう面倒くさいとなげだしたのだ。主に男が。あとは、僕たちもずるずると男のペースに引き摺られ、少しずつ、走るスピードを落としていったのだった。最終的には、有酸素運動することが目的で走っている老人みたいなペースになり、最後まで、悪戯に心臓の鼓動のペースだけは下がらないままであった。
30:名無しNIPPER
2015/03/25(水) 22:40:30.26 ID:hwCsfjB3O
「あら、そうなの。大丈夫なの?」
そう言って担任が首を傾げる。わざとらしく。他の人だと、「あらそう」というぐらいだというのに。
そういえばこの人も婚期迫ってるとか愚痴ってたなぁ…。生徒に色目をつかうとは、なんとも哀れなことだ。哀れすぎて、嫉妬心もわいて来ない。
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