過去ログ - 戦艦水鬼「光溢れる水面に、わたしも」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/03/24(火) 13:50:33.66 ID:qsbs6+9v0
艤装を一撫で。うぉおおおんという雄たけびをあげ、怪物が二体、番傘へ突っ込んでいく。
沈めよう。沈めなければならない。それこそが彼女の本懐で、深海棲艦の本能。
更に歩を進めようとしたところへ弾着観測射撃。彼女の頭上に浮かぶ、煩わしい瑞雲十二型。巨大な艤装を背負っているくせに目に涙なぞ浮かべて、実にいけ好かない。ちぐはぐだ。
戦艦たちの巨大な艤装の後ろから現れたのは、雷巡を旗艦とする水雷戦隊。日は傾き、既に夕方。夜が近い。
砲撃戦は加速するばかりである。それまでの重たい、一撃必殺の応酬のような戦いとは打って変わり、彼女たちの戦いはあるいは三次元的ですらある。
的を絞らせない。狙いを定めている間に背後から。そして振り向けば姿は既になく。そんなヒットアンドアウェイ。
20センチ程度の口径では彼女の艤装に傷をつけることすら難しい。そして聡明であろう敵艦隊がそれをわからぬはずもなく、だがしかし、戦いをやめることはなく。
それほどまでに大事な何かのために敵が戦っているのだとすれば、果たして自分たちは一体なんなのだろうか。なぜ我々は、大事な何かをひとつとて持たぬまま、終わりのない見敵必殺に明け暮れているのだろうか。
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