過去ログ - 戦艦水鬼「光溢れる水面に、わたしも」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/03/24(火) 13:51:09.45 ID:qsbs6+9v0

 うらやましい。
 うらやましい。
 うらやましい。

 守るべき大事な何かを持つお前たちがうらやましい。

 旗艦を狙う。大量の魚雷を抱えたそいつは、けれど涼しい顔。撃つ――外れる。反対方向から砲撃。射線は二。振り向きざまに艤装でなぎ払う。一人の左腕があらぬ方向へ曲がり、中破。
 視界の端で二人の戦艦棲姫を彼女は捉えた。生きている。まだ沈んでいない。当然彼女を含む深海棲艦に安堵の心情などありはしないのだけれど、誰もがそう信じて疑わないのだけれど。

 だとするならば――あぁ。

 戦艦水鬼は眉を顰める。

 胸のうちに芽生える、このきらきらと輝くものは、所詮幻にしか過ぎないのか。



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