過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/04/13(月) 12:35:50.08 ID:ueeYAoj10
そして、船上で過ごす夜。
アリス「ふむ・・・この地形なら、あれを教えられそうだ」
ルカ「技名は・・・?」
アリス「天魔頭蓋斬だ。これは「翼を持った死神」と恐れられたハーピー、デスレイアが好んだ技だ」
アリス「三百人もの頭蓋が、この技で叩き割られ、大地に脳漿が撒かれたのだという」
ルカ「えっと・・・こうだったかな」
ルカは空高く飛び上がると、剣を振り下ろした!
ルカ「うん。こうだ。思い出した」
僕が技を取り戻した感触を味わっていると・・・
ルカ「アリス?もう見慣れたはずじゃ・・・?」
アリスが茫然とした目つきで僕を見ていた。
技を聞いただけで、すぐに出来るようになるなんて見慣れているはずなのに―――
アリス「貴様・・・今5メートル以上飛び上がらなかったか?」
ルカ「え・・・?うん。竜騎士の経験を活かしただけだけど・・・」
アリス「最早何でもアリだな」
アリスは呆れたようにため息をついた。
アリス「ところで・・・ルカ。その指輪を見せてくれないか」
ルカ「この指輪の正体のこと?」
アリス「うむ。この指輪から感じる残留思念も―――」
ルカ「恐らくこの指輪は拘束魔術みたいなのが組まれてると思う」
僕は思ったことを話し始める。
アリス「その根拠は?」
ルカ「エンリカでミカエラさんが僕に向かって、僕の出自についても〜って言ってたでしょ?」
アリス「うむ。余には何のことだかよく分からなかったが・・・」
ルカ「伏せた部分を話すと、僕は人間じゃないって事なんだよ」
アリス「はぁ!?貴様、どこからどう見ても人間だろう!人間離れしてるけど!」
ルカ「うん。見た目は、ね。こういえば分かるかな。ミカエラさんと僕の母さん、ルシフィナは――――姉妹なんだよ」
アリス「!! 確か貴様の父親は――――」
ルカ「人間だよ。だから僕は――――天使と人間のハーフなんだ」
アリス「なるほど・・・だからエンジェルハイロウでなくとも、7尾を封印できた。というわけか」
ルカ「うん。だから母さんはこの世界の僕に、天使としての力が目覚めないようにこの指輪を渡したと思うんだ」
アリス「なら何故眠らされている時だけは、その力が使えるんだ?」
ルカ「さぁ・・・?」
そこだけは一向に分からなかった。
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