過去ログ - 【Lv30】ぱらルカさんが くえルカさんになったようです前章【職業Lv10】
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◆ldFfAbiRv2
[saga]
2015/03/27(金) 21:34:08.32 ID:LwxqU5TV0
木々を抜けて、森の奥へと入る。
そこには――大きくはなったが見慣れた姿が、地面にめり込んで横たわっていた。
ルカ「アリス・・・?」
少し眺めていたがアリスはぴくりとも動かない。
なぎ倒された木、へこんだ地面―――
状況を見るに、空から落ちてきたようだ。
ルカ(いったい、何があったんだ・・・・・・?)
【自分】とは異なる出会い。どう対応すればいいのか・・・
ルカ(生きてはいるから助けないと)
洗礼の時間、正午まではまだ時間がある。
そう思いアリスを担ごうと思ったその時―――
アリス「・・・・・・」
不意にアリスの目がぱっちりを開いた。
彼女はまじまじと僕の顔を見据え、そしてむっくりと体を起こす。
アリス「・・・・・・ここは?」
僕の顔をじっと睨みながら、アリスが口を開いた。
ルカ「え・・・・・・」
アリス「ここはどこか、と訊いている」
無礼とも思える、突然の質問。しかし・・・
ルカ(記憶が無い――!?)
アリスの対応はまさしく初対面の者にするものだった。
いささか無礼とも思える態度ではあるがそれは慣れている。
問題は―――
ルカ(記憶があれば・・・)
アリス「何を見ているのだ。ドアホめ」
ルカ(って言うだろうし・・・)
どうやら彼女は僕の知り、僕の知るアリスではないようだ。
ルカ(でもこれではっきりした)
ここは僕のいた世界ではない。どこかの平行世界だと。
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