過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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107:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 00:57:12.15 ID:IwlMUGAtO

あの冬の日のハルヒ消失事件の影響だろうか、長門の栞を見ると事態が好転するという気がしてくる。

解散した後しばし時間を潰してから踵を返し、ポケットの中で栞を握りながら長門の家へ向かった。

いつものように長門は無言で俺を迎え入れ、湯呑を俺の前に置く。なんだか懐かしい感じがする。

こいつもそう思っているんだろうか。何にせよあの時よりもその瞳には幾分温かみを感じるぜ。

「それで、どうしたんだ? 何が起きた? いや、起きる、か?」

長門は薄い唇を開き、思ってもみなかったことを言い始めた。

「あなたを発信源とする膨大な特異情報の湧出が、今日の夕方を起点として観測されている。

 正確には、涼宮ハルヒがあなたの小説を読み、その登場人物"佐々木"についてあなたに聞いた直後。

 私個人による推測では、彼女があなたの説明を不審に思い"佐々木"の素性に興味を抱いたことが原因。

 それ故にあなたが保有する"佐々木"の記憶の形式が変化し、他者によって認識され得る情報体となった。

 その情報量は爆発的に増加し、我々思念体によってそれが情報湧出として感知された」

話し始めると一方通行なのは変わらずだな。いや、そんなことは今は別に良いんだ。




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