過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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112:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:03:08.71 ID:IwlMUGAtO
「長門、お前は佐々木を再生出来る、と言ったよな?」
「言った」
「だが力を封印されたってんなら結局無理だってことだよな……?
それともまさか俺に思念体をどうにかやりこめて封印を解いてみせろ、っていうことなのか?」
長門は俯きうんともすんとも言わない。
ただ、本当に思念体から監視されていると言うのなら、余計なことは言えないか。
この十数分間に言われたことを反芻し事態の理解に努めていると、長門がポツリと言葉を漏らした。
「"佐々木"に関するデータが発生したということは、あなたにとっては間違いなく進歩を意味する。
望みが無いわけではない。でもいずれにせよ、今の私にはどうすることも出来ない」
テレパシーでも送ろうとしているかのような妙に鋭い眼差しで俺の目を見てくる。
だが長門の表情解析には自信のある俺でも、生憎ESPは持っていないんだ。
微妙な引っかかりを覚えたまま俺は礼を言って長門の家を後にした。
俺にとって間違いなく前進、か。
だがあいつの力が封じられた、というのは事態の恐ろしい後退のように思えるのは俺だけだろうか。
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