過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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123:名無しNIPPER[saga]
2015/03/29(日) 01:22:28.29 ID:IwlMUGAtO


「あ……いや、その……」

喉が枯れて声が出ない。気づけば足が、恐怖で震えていた。

「でもそんなこと、もう何でも良いわ。

 だって、この世界にはもうあの女は居ないんだもの」

今度は見間違うはずが無い。

さっきガラスの反射越しに見えたのと同じ、異様な笑みがそこには有った。

明らかにいつものハルヒではない。その瞳の裏に、妙に既視感のある暗い影があるような気がした。

ハルヒは俺から目を離してゆっくりと窓際に向かって歩き、外の景色を眺め始めた。

「確かあの時は光る巨人が外に一杯うろついていたのよね。

 そしたらあんたがあたしを校庭に引っ張って行って、それで――」

くるりと一回転してこちらに向かい、夢見心地に首を傾げる。

「あたしにキスしたの。そしたらそこで目が醒めちゃったのよ」




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