過去ログ - 佐々木「一つ、お願いがあるんだ」
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77:名無しNIPPER[saga]
2015/03/28(土) 23:25:49.04 ID:jVBRPo/YO
藤原は一度俺に狂気に満ちた視線を向けた後、凶悪な笑みを見せた。
ヤバい。第六感が警鐘を鳴らす。
「僕は、お前たちを殺しに来た」
「はぁ? 何言ってんのあんた」
わかる。気持ちはわかるぞ、ハルヒ。だが良く見ろ、こいつの目はマジだ。
チラリと藤原に目をやると、あいつはハルヒでも九曜でもなく、その向こうの空を見ているようだった。
視線の先には、灰色がかった点のようなものが一つ、セピア色の空に対照的に存在している。
なんだ、あれ?
「始まったか。言っておくが、これは冗談でもドッキリでもない。まもなくお前を殺す」
「あんた調子に乗るのも大概に――あれ? 何で?」
「身体が動かないだろう。暴れ出さないように細工をかけたんでね」
藤原を見るハルヒの表情に、初めて恐怖の色が浮かんだ。
「そう、それで良い。お前に抵抗する術は微塵もない」
そう言いながら藤原は再び外を一瞥した。
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