117:名無しNIPPER[sage]
2015/04/20(月) 12:46:18.44 ID:4PZK2Pb4o
乙乙
面白いわこれ
118: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:31:45.07 ID:8uChUkcw0
続きからはじめます
119:名無しNIPPER[sage]
2015/04/21(火) 01:32:45.72 ID:/4YAawCRo
おお来たか
120: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:34:28.22 ID:8uChUkcw0
オロチの石碑に従ってスポーツカーはどんどん先に進んでいった。二十分ほど飛ばしていると、風景が変わり始めた。
風景が変わり始めるころにはいくらか体力が回復したらしく京太郎は窓の外ばかりを見るようになっていた。目をきらきらと輝かせて、ずいぶん真剣だった。
窓の外の風景に奇妙なものが見え始めたからだ。
121: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:38:03.74 ID:8uChUkcw0
虎城はこの後方支援を行っていたわけだけれども、松常久の内偵を行うにあたって、わからないことがあった。
わからないことというのは松常久の内偵を行うきっかけについて何も知らされなかったことである。
きっかけというのは松常久の「人身売買」と「誘拐補助」の罪の告発者のことだ。内偵を行うきっかけにはそういう誰かがいるはず。
122: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:41:38.89 ID:8uChUkcw0
京太郎がわからないといった顔をするので、虎城が説明をした。
「数日前のことよ。ヤタガラスに、ある事件の情報提供者が現れたの。
ある事件というのは、退魔の家系に連なっている人たちが行方不明になるという事件。
123: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:46:01.74 ID:8uChUkcw0
ディーが説明できるのは、人攫いの事件についてディーが大体の流れを見ていたからである。
ハギヨシが忙しくしていたのもみていたし、十四代目が龍門渕に顔を出したのも覚えている。人攫いからさらわれた人たちを京太郎が取り戻してきたことも知っていた。そして京太郎が疲れ果てて眠り続けていたのも知っている。
会話の様子から仲魔たちから京太郎が説明を受けていないとディーはすぐに察した。それでディーが代わりに答えたのだ。
124: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:50:39.10 ID:8uChUkcw0
楽しそうにしている虎城に、ディーが聞いた。質問をする間にもディーはがんがんアクセルを踏み込んでいた。
廃墟が多いので桁違いの速度は出していない。しかし二百キロ近い速度が出ていた。少しでも判断を間違えれば、大事故になるスピードである。
が、質問をするディーはまったく緊張していなかった。のんびりとしたドライブを楽しんでいるような余裕さえ感じられた。
125: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:52:59.34 ID:8uChUkcw0
ディーの答えを聞いて、京太郎は少し首をかしげた。
「ハギヨシさんって、龍門渕さんと仲良しに見えましたけど、違うんですか?」
龍門渕でみたハギヨシは天江衣とも龍門渕透華とも仲がよさそうだった。職場の人間ともなかなか上手くやっているように見えた。
126: ◆hSU3iHKACOC4[saga]
2015/04/21(火) 01:56:13.39 ID:8uChUkcw0
うなずくのを見て、ディーは続けて話し始めた。
「六年前のことだ。
ヤタガラスの幹部の一人が、霊的国防兵器を作り出すため人類史上類を見ないマグネタイト器量を持つ姫を生贄にささげようと主張し始めた。
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