39: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 16:23:41.73 ID:wMpsDRT0O
【ふたりぼっち】
ソイツはいつも僕の側にいた
勿論生まれたときから。といっても初めてソイツを確認したのは幼稚園の終わり頃だったかな
あの頃はまだ良かった…
40: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 16:36:52.71 ID:wMpsDRT0O
ソイツを初めて見たとき不思議と恐怖は感じなかった。ただ朝目覚めたら僕の側に居ただけだった
「…?」
最初はコイツはきっとメロンの妖精か何かじゃあないかなんて考えた。だって見た目は光ったメロンそっくりだったから
41: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 16:48:09.28 ID:wMpsDRT0O
でもこの妖精を見て欲しかった僕はひっきりなしに絵に描いていた
だが誰に聞いてもそんなのは見えないと首をふるばかりだったし、僕にも見えないときがあった
こうして僕はもやもやを抱えながら小学校に入学した。その頃には出てきて欲しいときにソイツを出せるようになっていた
42:名無しNIPPER[sage]
2015/04/04(土) 16:50:39.67 ID:KCUdJzUlO
貴方か、前スレでは本当にありがとう!
今回も支援!
43: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 17:02:48.65 ID:wMpsDRT0O
「うざったいんだよ良い子ちゃんが!」
ガキ大将に殴られそうになる瞬間、咄嗟にいつも側にいるアイツが頭によぎった
強く強く願った
助けて!アイツを倒したいんだ!凝らしめてやりたいんだ!と
44:名無しNIPPER[sage]
2015/04/04(土) 17:42:44.06 ID:Q53kRe7jo
おお…!
リクエストを聞いてくれてありがとう…
45: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 19:49:45.41 ID:wMpsDRT0O
家に帰った僕はガタガタ震えてた
あの後ガキ大将が鼻血を流していて泣きわめいていて先生が来た。そこからの記憶はぷっつりと無くなっていた
だがわかることがある
「僕がやった…やってしまったんだ…!アイツを使って僕が……」
46: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 20:02:00.65 ID:wMpsDRT0O
アイツは誰にも見えない
僕だけにしか見えないし僕だけしか知らない
きっと友達のあの子にも近所のおばさんにも父さんにも母さんにも話しても分かってもらえないし聞いてもらえないだろう…
アイツは僕を縛る『呪い』なんだ。生まれついて僕にかかっていた『呪い』なんだ
47: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 20:23:22.61 ID:wMpsDRT0O
あの日からもうかなり時が経った
周りからは冷酷で寡黙な人だとコソコソと言われることも増えた
両親からは何度も他の子と仲良くしろと言われた
その度にわかりあえない苦悩が涙になって眼からこぼれた
たまに女の子に言い寄られても、きっとわかりあえないから身を引き続けた
48: ◆5JdYsMOLwU[saga]
2015/04/04(土) 20:26:04.87 ID:wMpsDRT0O
【ふたりぼっち】完結です
最後まで読んでくださった方感謝です!
続いては>>24さんのリクエストを書かせてもらいます!
頑張って書かせてもらいますのでゆったりとお待ちください!
49:名無しNIPPER[sage]
2015/04/04(土) 20:49:33.12 ID:aAKQ4rvb0
恥知らずの後でフーゴがどんな日常を過ごしてるのかも知りたい
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