過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆R/5y8AboOk
[sage saga]
2015/08/14(金) 03:57:35.57 ID:+FUAmXwk0
「…先に断っておくけど、早とちりは勘弁してくれよ?あの少女…二宮飛鳥とか言ったかな。…を指名手配してやるわけにもいかないからね」
「わかってるさ…」
「そのかわり、リサーチはしっかりとやらせてもらうから、それで勘弁してくれよ?」
「あのな!…俺を爆発物みたいに扱わないでくれよ?」
それならば、もう少し殺気を抑えることだ。と、言いかけて止める。曖昧な鼻息を返事の代わりにして、これからの作業に思いを馳せた。
対応できた事態か、と聞かれれば、現場としては違うと言いたくなる。ヒーローを何人も送り込んではヒーローの特性上不都合が生じるし、GDFが陣を固めているところに踏み込んでいってはお互いの顔が立たないというものだ。
というわけで、そういうような理屈を並べて言い訳もしたくなるが、果たしてまんまと後手に回ったこの状況、上の人間はどれほど聞き入れてくれるものだろうか。
ヒーローに徹していれば無用な悩みに頭を重くし、憂鬱な息を吐き出したクールPは、そのまま背後を振り返って怒号の中に体を送り込ませた。
「GDFとの連絡は!直ぐにでも人名最優先と伝えてくれ!」
「それと、手段は何でも良いからあの場をよく観測しておくように!どうせ人質をダシに逃げられるから、本部にも要請して直ぐに追跡できる準備だ!」
皆がどれほど冷静に動いてくれるかも、今後の身の振り方に関わるだろうか。慌ててクールPの声に応じたスタッフの背中を眺めていると、思うようには行ってくれないだろうな、との諦念が降って湧いた。
あちらは今頃どうしているかと、頭を丸めたもう一人のプロデューサーの顔を脳裏に呼び出し、ふと外へ視線を向けたクールPは、思いがけず彼も責任に巻き込む算段に思考を巡らせていた。
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