過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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422: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:51:20.02 ID:PWAS3CMco

 イルミナPは数多ある悩みの種の一つを脳裏から掘り起こす。
 興味の惹かれる研究の上に、宇宙の中ではシキの父である高名なイチノセ博士の研究であったので軽く出資してみたが運の尽き。
 イチノセ博士は研究のデータをすべて持ち出したまま失踪、その後を見計らうかのように研究所には管理局がなだれ込んできたのだ。

以下略



423: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:51:58.87 ID:PWAS3CMco

「にゃはは。あたしのこと信用できないのなんて今に始まったことじゃないでしょ。

でも、これについては『これ』で間違いないよ。

以下略



424: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:52:39.52 ID:PWAS3CMco

「実証テストと、量産化を進める。

『サークルライン』がある程度完成し次第、これも実戦投入する予定だ。

以下略



425: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:53:16.45 ID:PWAS3CMco


 イルミナPがシキから目を放していたのはほんの1分にも満たない時間であった。
 連絡を取るべき人物が多く、シキに意識を割くのを疎かにしたこと。
 そして、『ウルティマ』が完成し、安心しきっていたのも原因の一つであろうがこれらはイルミナPにとってはこれは致命的なミスだった。
以下略



426: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:53:44.70 ID:PWAS3CMco

 振り返った先には、すでに人影は居らず、視界には不気味な水槽が映るだけである。
 先ほどまでいたはずのシキの姿はもはや影も形もなかった。

「あ…………」
以下略



427: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:54:20.59 ID:PWAS3CMco

「全員警戒せよ!!!ターゲット『公害』、発見次第即座に報告せよ!!!

絶対に手を出すんじゃないぞ!!!奴は猛獣、いやキャリア……くそ、ともかく細菌爆弾のようなものだ!!!

以下略



428: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:54:54.94 ID:PWAS3CMco


 イルミナティ内全域が未曾有の混乱に陥っている中、その騒動の原因であるシキは悠々とイルミナティ内の廊下を歩いていた。
 周囲の状況など知ったことではないように、その足取りは軽い。

以下略



429: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:55:41.44 ID:PWAS3CMco

「あたしを警戒って……なんで?ケミカ」

 シキにとっては、かつてここで起こした参事について全く覚えていなかった。
 彼女の記憶は、研究と興味で埋め尽くされているためかつてのイルミナティでの大参事で得た研究成果以外については全く覚えていなかったのだ。
以下略



430: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:56:11.61 ID:PWAS3CMco

 その後イタリア全域は三日三晩にわたりピンク色の炎で燃え上がり、ベビーブームを引き起こしたと言うのは別の話。
 当然外部に漏れだしたその『キャンディトーク』の成果はイルミナティにとっては無価値のものとなってしまったのだ。
 なお『キャンディトーク』の成分は今では媚薬として薬局で一級医薬品として扱われている。

以下略



431: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/08/15(土) 22:57:05.37 ID:PWAS3CMco

 シキが手に持っている通常サイズより一回り大きいルービックキューブ。
 シキとの会話相手になっているそれは、キューブの一角が宙に浮いて幾何学運動をする。

『シキ、騎士兵団まで動員した捕獲作戦が刊行されようとしているようです。
以下略



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