過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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502: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/12/08(火) 00:47:03.15 ID:OBJgOl+No

 その感情は、かつてのアーニャならば絶対に考えない発想であったのに。

 それは彼女の成長であったのだが、同時にかつてあった『兵士』としての利点を奪っていた。
 なまじ戦えるだけの力があるだけに、その心はねじれを生む。

「それと、たとえ君に責任はないとは言ってもやはりお咎めなしとはいかない」

 言いようもないアーニャの懊悩を遮るように社長は話を戻す。
 そう、お咎めなしとはいかない。

 実際にアーニャは、自らの力を制御できず暴走させ、あの無人の港を壊滅させたのだ。
 その責を、当の本人が負わないというのはおかしな話だ。

 そしてアーニャは先ほどの話の流れから、どのようなことを言い渡されるのかはある程度予想がついていた。
 当然と言えば当然の処置。
 されどそれを言葉にされるということは、アーニャの先ほどの思案がすべてその通りであるという証明であり、事実であると彼女にのしかかる。


――お願い、今、それだけはやめてほしい。

 


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