過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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618: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:52:53.02 ID:Ah1rtJBzo

 物陰から見守っていた他のメイドたちも馬鹿馬鹿しくなったのかそれぞれの仕事に戻る。
 チーフもまるで何事もなかったかのように男に背を向けた。

「はー……紛らわしい見た目しやがって……ミ○ュランマンかと思って損したわ……。
以下略



619: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:54:25.41 ID:Ah1rtJBzo

「この店に『アナスタシア』という店員がいると思うのだが、今いるか?」

 可能性の一端としてはすでに存在はしていた。
 この突然現れた男の目的として、チーフが予感できる範囲としてはごく自然なものであった。
以下略



620: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:55:23.52 ID:Ah1rtJBzo

 今はまだ昼前に時間であり、客がこの男以外にいないのが幸いしていた。
 チーフとしてもこれ以上店内が殺伐となるのは困るのと、所在などの重大な情報ではないので仕方なく男の疑問に答える。

「……ふん。そうか」
以下略



621: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:56:23.18 ID:Ah1rtJBzo

「何を企んでいるかは存じませんけど、あなたにアナスタシアちゃんを渡すわけにはいきませんから」

 だがその殺気さえも意に介さない柔和な笑み。
 魔界の法の番人にして、熾天使ウリエル。柳清良はこのような状況であろうと表情を崩さなかった。
以下略



622: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:57:51.31 ID:Ah1rtJBzo

 ごく一部の者しか知りえない自らの秘密。
 それを目の前の男が知り得ていることが危険因子であると判断する。

 清良は両の手を振りかざしすぐさま攻撃の構えに入った。
以下略



623: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 18:58:56.75 ID:Ah1rtJBzo

「それと、『お客さん』。営業妨害だから出てってくれないかしら」

「言われずとも、そのつもりだったさ」

以下略



624: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:00:23.80 ID:Ah1rtJBzo

「ごめんなさい……。

加減を、忘れてしまったわ」

以下略



625: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:01:09.51 ID:Ah1rtJBzo

 はずだった男の手が止まる。
 その声の主であるみくは、子猫のように体を震わせながらも気丈に男を呼び止めた。

「なんだ猫娘。死にたいのか?」
以下略



626: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:05:29.43 ID:Ah1rtJBzo

 明らかに様子のおかしかったアーニャをみくは友達として放っておくことができなかったのだ。

「……別に、知っているわけじゃあない。

以下略



627: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:06:18.10 ID:Ah1rtJBzo
人伝の真相だが、この場で紐解いてやる」

 時刻は太陽が頂上に昇りきるのはまだ先のこと。

「そう言えば……オジサンっていったい何者にゃ?」
以下略



628: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:08:04.15 ID:Ah1rtJBzo


 目を覚ませばすでに日は高く昇っている。
 窓から差し込む光が、視界を差し意識を覚醒へと導く。

以下略



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