過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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628: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:08:04.15 ID:Ah1rtJBzo


 目を覚ませばすでに日は高く昇っている。
 窓から差し込む光が、視界を差し意識を覚醒へと導く。

以下略



629: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:09:14.86 ID:Ah1rtJBzo


 エトランゼの扉には『close』と書かれた看板が掛けられている。

「解離性同一性障害、通称DID。アナスタシアはこれだった」
以下略



630: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:10:29.02 ID:Ah1rtJBzo

「PTSDとかに近い精神疾患。わりとよくある話だ。珍しくともなんともない」

 隊長にとっても話の本筋ではないのか、さして重要視して話していない。

以下略



631: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:11:43.78 ID:Ah1rtJBzo

「だがそんな性格じゃあ、部隊には要らない。

人を傷つけることを頑なに拒んだアナスタシアには、荒療治するしかなかったわけだ。

以下略



632: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:12:31.14 ID:Ah1rtJBzo

「ともかく、そうして生まれた人格こそ、今のアナスタシア。

任務のためならば無情にだってなれる。今ならば人を守るためにナイフを手に取ることさえ厭わないような少女は誕生した」

以下略



633: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:13:36.58 ID:Ah1rtJBzo

「そうだな……キヨラ。

お前はなぜアナスタシアに注目していた?」

以下略



634: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:15:06.65 ID:Ah1rtJBzo

 側近である四大天使全員ですらこの事実を知らないということ。
 誰にも悟られないように『全能神』がたった一人密かに手を下したことの重大さは明らかである。

「……ええ、そうですね。私は不安なのよ。
以下略



635: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:15:49.45 ID:Ah1rtJBzo

 そこまで言われて、清良は眼を見開き理解した。
 だが同時に、想像できなかった。否、想像したくなかった。

「『神さま』でさえ封印するしかないなんて……そんなもの」
以下略



636: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:16:57.92 ID:Ah1rtJBzo

「ああ……閉塞する世界、神さえ知れぬイレギュラー、滅びの三竜が一体。

無限円環竜『ウロボロス』。アナスタシアは魂として自我を持ったその力の欠片だ」

以下略



637: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:18:08.98 ID:Ah1rtJBzo

「よ……要するに、どういうことにゃあ?」

 やっと話に割り込むようにみくが喋る。
 実際この場でまともに話についていけているのは清良だけであり、この話を聞いていた者はみく同様さっぱりであった。
以下略



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