過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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638: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:19:38.22 ID:Ah1rtJBzo

「さてと……アナスタシアの正体がわかったところで、悪い知らせ、というかそもそも俺がこの日本に来た理由だ。

昨日、アナスタシアの封印が完全に破られた」

以下略



639: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:20:46.06 ID:Ah1rtJBzo

 清良は隊長の話を聞いてそれが何なのかすぐに理解した。
 魂の源泉にして、アナスタシアそのもの。
 封印された『ウロボロス』を、心の奥底に封じ込んだ人格が発見するのは道理である。

以下略



640: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:21:27.80 ID:Ah1rtJBzo

「なんて中の人格は思ったが、そんなことはなかった。

あろうことかアナスタシアはヒーローを始めた。

以下略



641: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:22:35.12 ID:Ah1rtJBzo

「DIDはそんな簡単な病気ではないわ、みく。

主人格、副人格、混沌に近い精神は簡単に折り合いがつく問題ではないの」

以下略



642: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:23:43.96 ID:Ah1rtJBzo

「たしか、ウロボロスは『願い』を聞くが『叶えない』。

やり直したい過去に対して、世界の時ごと巻き戻し、やり直させる。

以下略



643: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:25:03.29 ID:Ah1rtJBzo

 続いて清良の疑問に隊長は答える。
 天界でも一,二を争う力を持つ『全能神』の封印である。
 いかにウロボロスの微弱に漏れ出す力を用いようと、その封印は決して揺らぐはずはない。

以下略



644: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:26:03.60 ID:Ah1rtJBzo

 封印の解除は、『聖痕解放』によって指数関数的に速度が早まった。
 そして先日の限界を超えた『聖痕解放』によって、最後の一押しは為されたのだ。

「さて、以上が事の真相だ。
以下略



645: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:26:48.68 ID:Ah1rtJBzo

「今の状況はどのような状況なんです?」

「まだ封印が解けただけだ。この段階じゃあウロボロスの力のほんの一欠けらでしかない。

以下略



646: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:27:25.61 ID:Ah1rtJBzo

「沽券……ねぇ……」

 ゆらりと、隊長は清良の方を振り向く。
 その瞳は先ほどまでの眼光とはまるで違っていた。
以下略



647: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2016/01/16(土) 19:28:29.34 ID:Ah1rtJBzo

「でも……こんなことって」

「もちろんイレギュラーだ。

以下略



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