過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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◆PupFZ5BZvyzZ
[sage saga]
2016/02/03(水) 22:18:18.70 ID:OdbudYhc0
……その時だ。フォウフォウと奇怪なキネシス干渉音を従え、VTOLめいて降下してくる物体あり。クジラかカツオブシを思わせるシルエットの輸送ツェッペリンだ。
「ウンパンマンか。あのサイズを寄越すのは、要するに残骸も持って帰れってことだよな?」
円滑なヒーロー活動には周辺への配慮が欠かせぬが、上の指示は現場に余計な苦労を強いる。ここぞとばかりに全身の筋肉が痛みをアピールし始めた。
クジラ輸送機の後部ハッチが開き、先客の姿が見えた。四件目を担当したアイドルヒーロー、カミカゼこと向井拓海。そして彼女をサポートする原田美世。
武装スーパーカーの奥に見えるものは、彼女らが仕留めたサイボーグイノシシ獣人の残骸であろう。
「ソレ積むんだろ? アタシがやる、どいてろよ」
「おう、助かる」
願ったりだ。黒衣Pは邪魔をせぬよう数歩下がった。カミカゼスーツを装着したままの拓海は、サイバー甲羅の残骸を軽々と持ち上げる。
廃車確定軽バンも詰め込まれ(無惨な姿に美世は卒倒しかけた)、黒衣Pもまた輸送機に乗り込んだ。洋子は? ……外だ。彼女はどこか遠くを見ていた。
「……プロデューサー、先に帰ってて! 私、ちょっと寄り道するからっ!」
「ア? おい、待グワーッ!」
洋子は走り出していた。背後のクジラ輸送機から聞こえた悲鳴は、後を追おうとした黒衣Pが倒れたか。もはや振り返らず、速度を徐々に増す。
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