過去ログ - モバP「世界中にヒーローと侵略者が現れた世界で」part12
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95: ◆EBFgUqOyPQ[saga sage]
2015/04/24(金) 01:44:28.72 ID:NGKYIe+ko

 だがそんなアーニャを義手の女は横目に見つつ、すでに予期していたかのようにいつの間にか持っていた石つぶてを投擲していた。
 外傷はないアーニャであるが脳の状態は万全ではない。瓦礫を跳ね除けた時点ですでに目の前まで迫り来ていた高速の石つぶてを見てから回避することなどできなかった。

 尖った石つぶてはアーニャの眼球を貫通し、後方に着弾する。
 目から吹き出す血液に再びアーニャは声にならない絶叫を上げながら、目を押さえ跪いた。

 義手の女は間髪入れずに指先から弾丸をアーニャに打ち込み蜂の巣にする。
 それさえも一瞬で回復してしまうアーニャであったが、すでにその負傷量が脳が処理できる量を大きく超えていた。

「アア、аа、アアアアアаааааааааааааааааааа!!」

 だからこそさらに獣のように咆哮する。
 痛みを感じる精神は摩耗するが、それでも肉体は動く。
 わずかに残った人としての願望さえも、噛み砕いて力にする。

 貫通した眼球の部分を結晶が覆っていく。いや、それどころか全身にあった銃創を中心としても結晶は広がっていく。
 全身を覆うように結晶はアーニャの体を覆っていき、それは竜の鱗のように形作る。
 さらに目を覆っていた結晶の一部がパラパラと落ち、その中から鈍く光る赤い竜の瞳と露わとなった。

「フッー……ハァー……аааа……」



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