3:名無しNIPPER[saga]
2015/04/05(日) 20:37:45.32 ID:b6JeyJkM0
わたしは二度も鈴木くんに助けられたので、ある日の放課後、お礼を言いにいきました。
すると鈴木くんは席に座ったまま感謝する必要はないと言いました。
「僕は神様だからね。みんなを救ったのは気まぐれでただの暇つぶしに過ぎないよ。事故を放っておいて、クラスの雰囲気が悪くなるのも嫌だと僕が思っただけだよ」
冗談を言っているような顔にはとても見えませんでした。
「過去も現在も未来も、何でも知っている僕にとって、毎日は退屈で仕方ないんだ。
君たちは知らないだろうけど、知らないものを知るというほど楽しいことはないよ。真犯人を当てる探偵はきっとものすごく楽しいと思っているはずだよ」
「何でも知っているって……」
鈴木くんはうなずきました。
「何でもは何でもさ。交差点にトラックが突っ込んでくることも、地震が起きて美術室の蛍光灯が割れることも、
担任の小林先生と警視庁の白鳥警部との関係も……、江戸川コナンと名乗る少年の秘密についてもね」
わたしは驚きのあまり何も言葉が出てきませんでしたが、鈴木くんは表情を変えずに淡々と言葉を紡ぎます。
「知りたいことがあったら、何でも聞きにおいで」
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