過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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13: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/09(木) 18:52:57.07 ID:JrWdd+YU0

フロートの力で海を渡ったレンゲルと睦月は、数時間の飛行の後、鎮守府のある港まで到着した。早速戦いになるかと思いきや、港は不気味なほど静かだった。

レンゲルはカテゴリーQのカードを使い、ラウザーのチャージをしておいた。これでしばらくは保つだろう。

とりあえず睦月と相談して腹ごしらえをしようということで、望美が渡してくれたバッグを開いた。包みのラップを開いて食べてみると、梅おにぎりとシャケおにぎりだった。

冷凍したものを急遽解凍したためか、シャケが少しだけ冷たかった。

「おいしいですね・・・」と睦月。

「あぁ、なんか美味いんだよ。アイツの・・・」上城睦月は言った。

このおにぎりは変わらない。昔から、望美の愛情が篭もっている。嘗て上城睦月は己の弱さから闇に囚われた時期があったが、この愛情によって、彼は救われたのだ。

そんな事情から、彼は望美のおにぎりが今でも一番の好物だった。

「如月ちゃんと、一緒に食べたかったな・・・」と睦月は寂しそうに言った。

「そっか、キミも仲間を・・・」

「上城さんも、もしかして・・・」

「あぁ・・・。こんな俺を救うために、自分を犠牲にしてくれた人たちがいたんだ・・・」

上城睦月は、古傷に触れるように、ゆっくりと話し始めた。

嶋昇という男と名も分からない女、いや心優しき怪物たちが自分を導き、種族の繁栄や自身の存在を投げ打って、彼を闇から救い出してくれたことを。

「ごめん、なんか暗い話になっちゃったな・・・」と、上城睦月は優しい笑顔をみせた。

「いえ、私こそ・・・」と睦月。
「さぁ、早く友達を助けに行こう!」

「はい・・・!」

二人は、過去の痛みを振り切るように走り出した。その先に待つ睦月の仲間達を目指して。



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