過去ログ - 睦月「私は最強だー!」 上城睦月「艦娘?」
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26: ◆li7/Wegg1c[saga]
2015/04/09(木) 19:28:38.04 ID:01h3G0yd0


一方、操り人形から解放されたビーストとメイジは、その惨状を冷や汗を流しつつ唖然と眺めていた。
だが、野獣は倒れた獲物を見逃したりはしない。

「とっ、とりあえずアイツ倒すか、真由ちゃん・・・!」

「そっ、そうですね・・・!」

ふたりは見えない糸を振り払い立ち上がる。

「そうだ。真由ちゃん、これ使いな」と、ビーストは小声である指輪をこっそり手渡した。

そのオレンジ色の指輪を見て、メイジはその意図を理解し、無言で小さく頷いた。

「おのれぇぇ、また縛ってくれるわぁぁぁ!!」

火傷した顔を右手で抑えながら、マイヒメは倒れたまま見えない糸を放ち、ビーストとメイジを縛り付け、壁に投げつける。

メイジは焦りもせずに、縛られたまま手を器用に動かし、ビーストに手渡された指輪をベルトにスキャンさせた。

『Beast...!』

次の瞬間、獅子の咆哮が部屋中に響き渡り、メイジの身体は羽となって消えてしまった。

「なに・・・!?」

縛られていたのはビーストだけだった。次の瞬間、メイジは別の場所に立っていた。

「こういう魔法もあるって、知らなかった?」

ビーストリングは鳥獣の力が宿りし、古の魔法の指輪だ。だが、その指輪をウィザードが使った時、獣の力の替わりに特殊な魔法が発揮される。それはメイジが使用した場合も同様であった。ビーストが渡したリング、それは隼の力が刻まれしファルコリングであった。それをメイジが使った場合、メイジは羽となって攻撃を躱し任意の場所に瞬間移動が可能となるのだ。

そして次の瞬間、『Connect,now...!』という呪文をベルトが詠唱した。メイジは何処からか銃を手に取り、マイヒメの指を撃ちまくる。変則的に動く魔法の弾丸がマイヒメの両腕を容赦なく正確に貫き、ビーストの拘束を破壊した。

「ぐわぁぁぁぁ!!」

これで見えない糸は使えなくなった。動けない獲物に止めを刺す時が来たのだ。

拘束を解かれた野獣も、敵に対してその牙を剥けた。

「行くぜ、真由ちゃん・・・!」

「はい!」

二人の魔法使いは必殺魔法を発動するための指輪をそれぞれベルトにセットした。

『Kickstrike,Go!』

『Yes! Kickstrike!!Understand!?』

ビーストの身体に獅子の力が宿り、メイジの身体に膨大な魔力が宿る。

「うおりゃぁぁぁ!!」

「はぁっ!!」

二人は宙に舞い上がり、獅子の咆哮と共にダブルライダーキックを放った。

「うわぁぁぁぁぁぁっっ!!」

獣に噛み砕かれ、魔法少女の裁きを受け、ヨシノは爆散した。マイヒメメモリも体外に排出され、粉々になって砕け散った。

「ごっつぁん!」
「最後を決めるのは、私達だったわね・・・!」
二人は勝利を実感し、決めゼリフを放った。



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