過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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29: ◆2YxvakPABs[saga sage]
2015/04/10(金) 22:52:19.63 ID:N8MCYESO0
 フリーザは冷静に話し始めた。自分が消えるかもしれないというのに。

「宇宙は合計12個あるそうです。その中でも私がいたのは第7宇宙……ここは、おそらく第6宇宙か第8宇宙……くらいですかね。はたまた、もっと離れた宇宙かも知れませんが」

「……」

「私は、その第7宇宙で寿命を迎えようとしていました。征服した星々を眺めながら、じっくりと自分の人生をなぞるように。その時、偶然ですかね、宇宙船がある電波をキャッチしたのですよ」

 すると、フリーザは菜々を指差した。

「それが、貴方のライブだった。大きな会場のステージで、貴方はキラキラ輝いていましたよ」

「……えっ? ど、どういうことですか……?」

 菜々は困惑する。なぜなら、菜々はそんな大きなステージにたった覚えなどないのだ。

「ホッホッホ、あれはアニメの映像でしたね」

「あ、アニメ……?」

「この世界じゃ、私の方が漫画の中の架空の存在でしょう? それの逆ですよ。私の世界では、貴方はアニメのキャラクターだった。そのアニメ映像の電波を、たまたま、受信しただけなんです」

「ナナが、アニメの……」

「それを見た時ふと思ったのですよ。私もこんな生き方をしていれば、今とは違う歓声を浴びたのかな、と。ホッホッホ、いけませんよね。歳を取り寿命を間近に迎えると、どうしても考え方がそっちの方に向いてしまうんですよ。あの時あぁしていれば、とかね」

 笑うフリーザ。だが、菜々はちっとも笑えなかった。

「それから死ぬまでの間、貴方が出演しているアニメを見ました。感動しましたよ。恐怖以外で、あそこまでの支持を得られることにね。そして、死ぬ直前に思ったのです。私も、アイドルになってみたかったなぁっと」

「……」

「笑いますか?」

「……アイドルを目指す人を、笑えるわけないじゃないですか」

「貴方ならそう言うと思いましたよ。ある日、寿命で死んだと思ったら、いつの間にか宇宙船ごと、この宇宙にいました。貴方が実在する宇宙だと知るのに、少し時間がかかりましたが。それから私は、貴方とアイドル活動をするために様々な作品に目を通しましたよ」

 それが、ラブライブやプリパラというわけだった。
 アニメを参考にする時点でややおかしかったが、菜々は、もはやそんな事はどうでもよかった。
 彼は彼なりに、菜々と並ぼうとしたのだ。

「ほっほっほ、実は、ウサミン星なんて星がないことも知っているんですよ。貴方のアニメを見たんでね」

「あははっ……ってことは、ナナは完全にフリーザさんに遊ばれていたわけですね」

「兄がアイドルだったり、サイヤ人アイドルユニットだったり、なんて話も冗談です。でも、考えている時は楽しかったですよ。貴方がどんな反応をするかがね」

「ウルトラ警備隊は?」

「それは本当です」

「あ、それはマジなんですね……」

 どうやら、こちらの世界で作品のモノが、フリーザのいた宇宙では実在するらしい。なんともおかしな話だった。
 フリーザも、この世界の自分が登場する作品を読んだようだ。



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