過去ログ - ABE NANA Z〜アイカツの「F」〜
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◆2YxvakPABs
[saga sage]
2015/04/10(金) 22:36:58.50 ID:N8MCYESO0
プロデューサーの事務室に、なんとも言えない空気が数秒間漂った。
「新 世 代 す ぎ る ! ! !」
頭が状況に追いついた菜々は、とりあえず叫んだ。
状況は把握。しかし、理解はできない。
どういう顔しようとか、どう声をかけようとかそんな考えはクソ喰らえだった。
新世代アイドルが、まず人間じゃない。
「ちょっ!! っていうか、なんでフリーザ様がいるんですか!! モノホンですよね!! キグルミじゃないですよね!!?」
間近で見たフリーザ様は、どう見てもキグルミなどではない。コスプレでさえなかった。
乗り物も、本当に浮いていた。糸などで吊るされている様子はない。
「菜々さん、フリーザさんをご存知で?」
「むしろ何故知らない!!」
キョトンとするプロデューサーに掴みかからんとする勢いで菜々は詰め寄る。
プロデューサーは、訳が分かっていないようで、菜々が何にそんなに必死なのかが理解できない。
「え、フリーザ様ですよ!? ドラゴンボールの! 漫画の!!」
「い、いえ……」
ドラゴンボールの名前を出されてもいまいち分からないプロデューサーは困惑するだけだ。
こればっかりは、世代とか関係なしに分かりそうなものじゃないかなっ! と菜々は心の中で叫ぶ。
「本当の本当に知らないんですか!?」
「え、えぇ」
「というか、なんでこの人をアイドルだと認定出来たんですか」
「笑顔……です」
「あんな冷酷営業スマイルするアイドル嫌ですよ!!!!!」
ホワイ ジャパニーズ ピーポーッッッ!!!??? だった。
常識がないのか器がデカイのか、よく分からないプロデューサーだ。
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