過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
1- 20
17:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:25:29.94 ID:gs2y2Pp50

ギルバート「ん、今何か言ったかい?」

乃々「いえ……あ、ギルバートさん、ありがとうございました。私はこのまま大聖堂に行ってみることにします」

ギルバート「そうか、気をつけて。ゴホッ……今日は獣狩りの夜だ。危険だと思ったらすぐに逃げなさい」

赤ん坊が外で泣けるのであれば危険などなにもないだろう。不思議なことにそのことに全く疑問を抱かなかった乃々は
ギルバートに別れを告げると灯りから見て右側にある階段を降りて先へと進みだした。
カラカラとなにかを引きずる音が大きくなり、その音の正体がつかめる位置まで来ると、乃々の意識はさらに落ち着いていく。

乃々(……普通に人が歩いてるんでけど……どの辺りが危険か分からないんですけど)

乃々のいる位置から下の通路には松明と武器を手にした人々が歩いており、獣狩りの夜と呼ばれていた割には一向にその獣の
姿が見えないことが少女の警戒心まで下げていく。

乃々(……銃や斧までもらってしまったのに……まぁ、使う状況が来ないほうがいいんですけど)

そんなふうに楽観して道を進んでいた乃々は、ふと前を見て物陰に潜む男性に気づくと、さすがにその怪しさに若干後ずさる。

乃々(あの人なんであんな場所にいるんでしょう……?)

あの人物に近づかずに済む道はないかと辺りを見回すが迂回路のようなものはなく、あるとすれば壊れた柵の部分から下へと
飛び降りるという選択肢程度。

乃々(さすがにそれはいやですし……まぁ、変な人だからといって急に襲ってくるはずもないですよね)

下がった警戒心と落ち着いた心が導き出したこのまま道なりに進もうという思考を素直に受け入れた乃々は、それでも少しだけ
慎重に歩き始める。直後。



<<前のレス[*]次のレス[#]>>
45Res/58.43 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice