過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:26:50.44 ID:gs2y2Pp50
毛むくじゃらの男「GUUOOOOO!!」
乃々「ヒィ!?」
視界に乃々を捉えたのか、物陰に潜んでいた男は目の前の障害物を手にした鉈で破壊しながから一気に突っ込んでくる。
その姿は異様であり、男の全身はまるで獣のように毛深く、そして目は完全に理性の光を失っていた。
乃々「ま、まって! もりくぼはただ大聖堂に行きたいだけなんですけど!」
叫びも男の耳には届かず、そもそも人の言葉を理解している様子すら感じられない男性は、あらかた目の前にあった物を
破壊し尽くすと、今度は乃々を同じ目に合わせるために再度武器を振り回しながら突撃してくる。
乃々「こ、来ないで……ひゃあ!?」
首を狙って振られた鉈を寸前で身を屈め回避した乃々は、そのまま距離を取るために左方向へと転がる。本当は道のある
右方向へと進みたかったのだが、それでは男の振り回す鉈を避けきれないと判断してのことだ。
乃々(うぅ……もりくぼは獣じゃないのに……というかあの人絶対様子がおかしい)
異様な風貌と理性の欠片も感じられない動き。これを果たして人間として認識してよいものか。普段の乃々であれば絶対に
浮かばないであろう疑問が、夢の影響を受けた体を自然と動かし、彼女自身が気づかぬままにその左手に握った銃の引き金を
引かせようとする。
しかしその動きよりも僅かに速かった男の反応が、結果として乃々の精神を救ったのは幸か不幸か。
毛むくじゃらの男1「UUGOOOOA!!」
乃々「やめ……あっ……」
男が振り向きざまに薙ぎ払った鉈を避けようとバックステップをした乃々は、妙に地面へ着地する時間が遅いことが気になって
下を見る。そして自分がいつの間にか柵のない場所に追い詰められており、今のバックステップでそこから飛び降り形になった
ことも認識した。
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