過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:19:16.62 ID:gs2y2Pp50

ひとまず使者から逃げるように椅子から立ち上がった乃々は、屋敷の入り口に向かって歩き出そうとする。

ゲールマン「どこへ行く?」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:19:46.37 ID:gs2y2Pp50

乃々のつぶらな瞳に一瞬走った狂気に、少女が順調に夢の影響を受けていることを確認したゲールマンは、
あえてそれを気づかないフリをして質問を返す。

ゲールマン「それにしても突然元気になったじゃないか、どうしたのかね?」
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:20:25.41 ID:gs2y2Pp50

なにがなんだか分からないと疑問の表情を浮かべる乃々の姿は、永い間夜を過ごすゲールマンにとって
久しぶりに見た純粋な人の愛嬌というもので、それが彼自身にとっても驚くべき善意をもたらした。

ゲールマン「さて……外へ出るとしても、今のヤーナムは戦う力が無ければ危険だ。そのために君にはこれを貸そう」
以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:21:23.47 ID:gs2y2Pp50

ゲールマン「よろしい、今君に見せたのは『湖』と『左回りの変態』というカレル文字だ。これがきっと君を助ける」

見せられたカレル文字のうち片方があまりにも酷い名前だったため、少々顔が引きつる乃々であったが、確かになにか
身体が動かしやすくなった感じがするため、素直にお礼を述べておくことにした。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:22:00.06 ID:gs2y2Pp50

渡された銃と斧を大事そうに胸に抱いた乃々は、ゲールマンからさらに外の世界への出方と、外からここに帰って
くるには使者が集まる灯りを見つけてそれを側で見つめることと、手強そうな獣に出会ったら決して無策で飛び込む
ことはしないようにとの説明を受けた。

以下略



13:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:22:43.46 ID:gs2y2Pp50

ゲールマン(……行ったか……ではすぐ戻ってくるだろうから、しばし待っているとするか)

外に向かった乃々を見送ったゲールマンは、複雑な心境を胸にしまいながら屋敷へと戻ろうとする。
その時、狩人の夢の世界に風が吹いた。ゲールマンとここを見ているもう1つの存在でなければ引き起こせないはずの
以下略



14:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:23:13.91 ID:gs2y2Pp50

乃々「――……はっ!?」

自分が透明になる感覚や、なぜか英語で刻まれていたはずの墓石の文字を『ヤーナム市街』と読めたことなど、
新たに浮かんだ感覚や疑問によって一瞬意識が遠のいていた乃々は、どこから聞こえる咳の音や金属を擦る物音で
以下略



15:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:23:48.81 ID:gs2y2Pp50

ランプのついた窓へと近づいた乃々は、わずかに感じられる人の気配を安堵し声をかけようとするが、ここで先ほど見た
墓石の文字のことを思い出す。

乃々(そういえば、ゲールマンさんは日本語で喋ってましたけど、この外の世界の人は日本語喋ってくれるんでしょうか……)
以下略



16:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:24:32.09 ID:gs2y2Pp50

あまりにも興奮していた自分が急に恥ずかしくなった乃々は、顔を赤くしながらギルバートの自分の状況を説明する。
そして返ってきた答えは残念ながら彼女にとって良いものではなかったのだった。

ギルバート「……うーん、どうやら君の言う外と私の言う外では相当に違いがあるようだ……ゴホッゴホッ。すまないね、
以下略



17:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:25:29.94 ID:gs2y2Pp50

ギルバート「ん、今何か言ったかい?」

乃々「いえ……あ、ギルバートさん、ありがとうございました。私はこのまま大聖堂に行ってみることにします」

以下略



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