過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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29:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:36:23.68 ID:gs2y2Pp50
乃々「それで、あの、一緒に来てもらっていいんですか……?」
ガスコイン「構わん。どうせお前に同行している最中でも俺の目的は達成出来る。それと言っておくが、お前も一応狩人なら
これからは躊躇するな。この夜に姿が見えたらそれはもう獣、そうでなくともやがて獣になるのだから」
乃々「で、でもガスコインさんは獣じゃないんですけど……」
妙な所で反論してきた乃々が可笑しくて、ガスコインは盛大に笑うといつも娘にやっているような感覚でぐしゃぐしゃと
その頭を撫でる。
乃々「わ、わわ……」
ガスコイン「ハッハッハ! そうだな、お前の言うとおりだ、俺は獣じゃない。ハッハッハ!」
久しぶりに笑ったガスコインは気分を良くすると、乃々を守るような形で先へと歩き出した。
ガスコイン「じゃあ行くぞ。大橋にも少々敵がいるから俺がそいつらを狩る。お前は物陰に隠れながらその銃である程度
援護してくれ」
乃々「は、はい」
言うが早いか、すぐさま敵を見つけたガスコインはすさまじい速さで突っ込んでいく。彼の見つけた敵を乃々も少々遅れて
視認するが、その敵を見た瞬間彼女の頭に鈍い痛みが走る。
乃々(……あ……)
見えているのはガスコインよりもさらに大きな黒い獣。そのどこか狼のような敵の姿を見て、乃々の中にある形の覚束ない
記憶が少しだけはっきりしていく感覚が痛みと共にやってくるのだ。
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