過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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32:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:39:54.99 ID:gs2y2Pp50
先んじて走っていたガスコインは、聖職者の獣の後ろから両手持ちに変化させた斧で最大威力の斬りつけを行うために
身をひねる。限界まで絞られた弓のごとく力の貯めたガスコインの身体が一気に動いた瞬間、手にした獣狩りの斧は
まさしくその名の通り獣を殺す武器となって、彼を中心に斬撃の竜巻を引き起こす。
乃々(す、すごい……!)
遠目からでも今の斧の回転斬りの威力の凄まじさが伝わってきており、乃々は思わず興奮してしまう。斧によって胴体を
傷つけられた聖職者の獣は出血し、これ以上のダメージを浮けないためにその巨大な左腕で反撃の裏拳を浴びせようとする。
けれどそんな見え透いた動きがガスコインに通じるはずもなく、彼はバックステップを二回行い間合いを取ると、今度は斧の
柄の端をギリギリの位置でもって踏み込み、聖職者の獣の左腕を横に斬りつける。
聖職者の獣「GUOAAAAA!!」
たまらず聖職者の獣はその左腕を持ち上げ、敵を叩き潰そうと振り下ろしてくるが、それよりもガスコインの動きのほうが速く、
彼は横に斬りつけた斧をその勢いのまま背中へと持って行き、そこから反動をつけて聖職者の獣の顔面目掛けて振り下ろす。
聖職者の獣「KGOOOOAA!?」
頭部に凄まじい衝撃を受けた獣は堪らず頭を垂れるように地面に跪く。ガスコインはその最大のチャンスを逃さず再接近すると、
獣の頭部を掴み、なんと右手をその獣の頭に突き刺したではないか。
乃々(え、ええー!?)
人が巨大な獣の頭に腕を捩じ込ませるという信じされない光景に、乃々は我が目を疑ってしまうと共になぜかその様に興奮し、
魅入られ始める。だが戦っているガスコインは真面目な様子で腕を突き刺した頭からなにかを引きずり出すと、それを獣に
見せつけるかのように握りつぶした。
聖職者の獣「GKYAOOOOGAA!!」
連続しての大ダメージにガスコインがそのまま押せるかと思われたが、聖職者の獣がここでもう一度大きな咆哮を上げると、
動きに変化があらわれた。
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