過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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34:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:41:47.58 ID:gs2y2Pp50
突如として予想外のダメージを喰らった聖職者の獣は堪らず再び地面に膝をつく。ガスコインは乃々が危ないことを
したことに舌打ちしつつも、彼女によってもたらされた最大のチャンスを活かすべく、再び獣の頭部を掴んでそこから
なにかを引きずりだす。
聖職者の獣「AAAAAAAAAA!?」
乃々(や、やっぱり、すごいんですけど……!)
二度も巨大な獣からなにかを血飛沫とともに引きずりだしたガスコインの血塗れの姿に、乃々は普段の彼女とは
思えないほど恍惚とした表情でふらふらと戦闘を観戦する。
だが聖職者の獣はそんな乃々もすでに敵と認識しており、斧を構えて油断なく襲い掛かってくるガスコインよりも、
今の己の状態でもすぐさま捻り殺せそうな彼女を先に潰すことに決めたとばかりに、突然ガスコインを無視して乃々へと
跳躍したではないか。
ガスコイン「……まずい!!」
乃々「……え……」
視界から突如見えなくなった聖職者の獣を探してゆったりとした動きで上を見る乃々。ガスコインはその動きで少女が
狩りに酔い始めたことを悟ると、急いで走りだす。
ガスコイン(間に合え……!)
乃々「あ、あれ、獣が上――きゃ!?」
跳躍してきた聖職者の獣の左拳が乃々を叩き潰す直前、ギリギリのところで彼女を突き飛ばすことに成功したガスコインで
あったが、その代償に彼の身体は獣の拳の直撃を受けてしまう。
ガスコイン「グアアアア!!」
乃々「ガ、ガスコインさん!!」
弱い者から潰すつもりが予期せず良い結果を生むことになったことを喜ぶように、聖職者の獣は歓喜の叫びと共にガスコインを
聖堂街側の壁にまで吹き飛ばした。
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