過去ログ - 乃々「ここ、どこなんですか……」
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37:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 00:44:59.06 ID:gs2y2Pp50
ガスコイン「本当なら大聖堂まで案内してやりたいが、この身体じゃすまないが無理だ。だからお前は別の方法で外に帰る
方法を見つけろ」
乃々「で、でも、今の私なら、きっと獣相手も大丈夫なんですけど……!」
反論する乃々であったが、そんな彼女に分からせるためにガスコインはすさまじい殺気を浴びせる。
乃々「あぅ……」
ガスコイン「いいか、これ以上進めばお前が狩るのは獣だけじゃなくなる可能性もある。それにさっきの戦い方も危うすぎる。
調子に乗るな、獣狩りでまぐれで勝てることは2度はないぞ」
乃々「うぅ……」
窘めなれた乃々は落ち込み、それと共にガスコインの言葉は正しいことも理解する。先ほどの聖職者の獣も、
ほとんどガスコインが仕留めかけていたからこその勝利だと考えると、彼がいなくなった先で同じように戦えるかは
今の乃々には自信がなかった。
乃々「わ、分かりました……とにかく一旦ゲールマンさんの所に戻ってみます」
ガスコイン「それでいい。できればそのまま外の世界に帰れるといいな。お前の雰囲気は、こんな夜には似つかわしくない」
娘を思い出したガスコインは、最後に優しく乃々の頭をなでてやると、そのまま灯りへ向かうよう促した。
ガスコイン「さあいけ、できれば二度と会わないことを祈っておこう」
乃々「あ、あの、ガスコインさんありがとう、お元気で……」
別れの挨拶を交わした乃々は、灯りをつけ、その光を見ながら現れた使者達に手をかざす。するとヤーナム市街に来た時と
同じように乃々の身体は光りに包まれると共に透明になっていき、一瞬にしてその姿は消え去るのだった。
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