18:名無しNIPPER[saga]
2015/04/12(日) 21:21:44.91 ID:HxMRahMLo
目蓋を擦りながらカーテンを開けて、ようやく明け方である事を知りました。
チュンチュンピヨピヨと、小鳥たちが朝から元気に歌を歌っています。
「じゃあ、準備して行きましょうか」
「……へっ? 何処へですか?」
「実は結構、気になってるんですよ」
「?」
「アイドル事務所って、どんなのかなーって」
寝ぼけと混乱で曇っていたプロデューサーさんの表情が、見る見る内に明るくなっていきます。
明け方の太陽みたいでした。
「――ありがとうございまぐぉっ!」
元気に叫ぼうとして、突然頭を抱え出しました。
「あの、大丈夫ですか」
「割と大丈夫じゃないです。痛ぇ……」
「旅館で宿酔い……」
「……あ、そうですよ。どうして急にアイドルになろうと決めてくれたんです?」
不思議そうな顔でプロデューサーさんが訊ねます。
私の顔も似たようなものでしょう。
36Res/20.55 KB
↑[8] 前[4] 次[6]
板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。