61: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/04/17(金) 19:14:39.72 ID:14Sbjc3O0
 魔女「そう遠くない未来だ、覚悟はしておけ」 
  
 師匠はまるで恐れていないといった様子でそう言った。 
 少し前まで死ぬことに抵抗していたのに、死神さんとの間に何があったのか…。 
  
 魔女「だが、今すぐ死ぬわけではない。とりあえずフランクな話でもしよう」 
  
 見習い「フランクな話…ですか?」 
  
 魔女「あぁ。私の初恋話なんてどうだ?」 
  
 見習い「」ブッ 
  
 あまりにもフランクすぎる。 
 というか…師匠に初恋!? 
  
 魔女「何だ、聞きたくないか?」 
  
 見習い「いえいえ、聞きたいです、とても!」(色んな意味で!) 
  
 魔女「あぁ、そうだなぁ…あれは私は10代後半の頃か」 
  
 フランクな話をフランクに始めた師匠から、次の瞬間、予想外の言葉が飛び出した。 
  
 魔女「私はな…とっても地味で冴えない少女だったんだよ」 
  
 見習い「師匠がぁ!?」 
  
 魔女「あぁ。身寄りもなく、故郷では邪険にされていた」 
  
 見習い(師匠が…) 
  
 にわかには信じられなかった。だけどわざわざ嘘をつく必要もないと思うので、本当なのだろう。 
  
 魔女「ある日、森の方に木の実拾いに行ってなぁ…」 
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