過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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名無しNIPPER
[saga]
2015/04/16(木) 04:50:34.61 ID:eEIZbWyTO
「へー、じゃああんたは他所から来てんのか」
「まぁそう言う事になるな」
俺はすっかりこの杏子という女と打ち解けて。
何故か二人でアイスクリームを買ってベンチに腰掛けている。
まぁ何故かと理由を問われれば。
この女が半泣きで見るに耐えなかったのでアイスクリームを奢ってやった、というくだらない理由なんだけど。
「何しにきたんだ?観光?」
…。
さて、困った。
ここで本当のことを言っていいもんだろうか。
ほぼ初対面のやつに何しにきたんだ?と言われて「魔法少女を探しに」なんて答えたらどん引きされること間違いなしだ。
もしかしたら通報されるかも知れない。
「ま、まぁ、そんなとこだな」
それもこれも全部クソ兄貴のせいだ。
絶対許さねぇ、また殺す理由が増えたぞ。
「ふーん、こんな何もない街にねぇ」
「でも杏子はここに住んでないだろ?」
「えっ?」
匂いでわかる。
馴染みきってない匂い。
違和感を隠そうとしてるその様子が逆に違和感を覚えさせるんだ。
「よく分かったな」
「あたしは友達に会いに来たのさ」
友達ねぇ。
友達、と口にした杏子はこんな俺でも少し可愛いと思うくらい笑顔だった。
「大事な友達なんだな」
「まぁな、共に危機を乗り越えた仲だからな」
ふぅん。
だったら尚更。
俺なんかと関わっちゃいけないな。
「じゃーな」
「お、おい!」
ベンチから立ち上がり後にしようとした俺を杏子は慌てて呼び止める。
「名前はなんて言うんだよ?」
「…」
「零崎、人識」
偽名みたいな名前だ。
それを信じるか信じないかはお前の勝手だけどよ。
信じてくれない方がありがたいね。
じゃないとあったばかりのお前まで死んじまうかもな。
「そっか、またアイス食おうな、人識!」
馬鹿だろ。
疑いもせず信じてんじゃねぇよ。
俺たちの世界じゃ絶対に早死するタイプだな。
お前みたいな良い奴は。
ほんとまぁ。
「傑作だぜ」
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