過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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22:名無しNIPPER[saga]
2015/04/18(土) 07:07:13.83 ID:QebcSmuCO
「誰だお前?」

聞く。
目の前の少女に。
黒い髪の毛をなびかせ今にも引き金を引こうとしている少女に。
ありったけの殺意を込めて、聞く。

「…普通、じゃないよな?」

「…この子には手を出させない…!」

目を凝らして遠くを見るといつの間にか廃工場の隅で目を閉じうずくまっているピンクの髪の毛の女がいた。

「…兄貴?」

「いやぁ、どういう訳か私にもわからないよ」

「分かることと言えば気がついたら手の中で眠っていた彼女が居なくなっていたって事だけだ」

幻覚?
時宮?
それとも全く別の?

体はいつでも目の前の敵を屠るに足る状態であるにも関わらず、脳は目の前の理解不能な状況になんとか追いつこうとしていた。

「かははっ、俺と年がほとんど変わんねー女がこの殺意を、ね」

全く因果な世界だ。
この世の中にはまだまだ俺の知らないことがあるらしい。
実に傑作だ。

「…あの子にどうして手を出したの?」

黒髪の女は体を動かさず目だけを動かして兄貴に問いかけた。

「うふふ、僕に対しての敵意を彼女へのもの、と勘違いしてしまってね」

「仕方ないから気絶させてここまで運んできたってわけさ」

このバカ…。
確かめやがったな。
兄貴くらいの零崎が殺意の向きを間違うはずがねぇ。
全くクソみたいなヤツだ。


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