過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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39:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 05:14:20.81 ID:VnqKeoLFO
「…零崎?何言ってんのこいつ?」

「…さぁな…」

聞き覚えがあった。
どこで聞いたかは思い出せないがつい最近聞いたような言葉だ。
零崎。
確かそれを聞いたとき変わっているなとしか思わなかったが。

「杏子っ!!」

「…ぐっ!?」

友達の声でなんとか反応する。
目の前の針金細工のような男は。
今確かに自分の首元を狙ってきた。

「…ふぅん、おかしいなぁ」

取り出したのは巨大な鋏。
およそ紙を切るためのものではないであろう凶悪すぎる刃。

「なら私は武器を使おう」

「これなら君たちにとっていいハンデだろ?」

武器を使う方がハンデになる。
普通なら頭がおかしいんじゃないかと思ってしまうが。
この男にふざけている様子など微塵もない。

「…何がなんだか分かんねーが」

「さやか、こいつブチのめすぞ」

「…ちょ、変身…!?」

「マミの方も心配だしな、タラタラしてらんねー」 

「片腕でも吹っ飛ばしゃあ勝負ありだ!」

そうして彼女は。
赤い服と彼の持つハサミよりも遥かに強大な槍を持つ。
まさに魔法少女と言うにふさわしい姿となった。

「あーもうっ!」

「殺す気で来たんだ!殺されても文句は言えないよねぇっ!?」

一閃。
彼女の振りかぶった槍は彼の居た地面を驚く程深く抉りとる。

「らぁぁぁあっ!!」

「なるほど、君たちが」

しかし怯んだ様子もなく彼はひらひらとそれを避け続ける。
不気味に笑いながら。

「私の妹候補なんだね」

合格だ、そう言いながら彼は持っていた鋏を彼女の動きに合わせて。

「なっ…?」

鋏で彼女の額を貫いていた。


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