過去ログ - 零崎人識「魔法少女?」零崎双識「そうともさ」
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41:名無しNIPPER[saga]
2015/04/23(木) 06:08:31.57 ID:5YnDwBRwO
生きていれば不可思議なことや、有り得ないことくらい経験する事だってある。
言っちまえば俺という存在自体がもはや有り得ないしあってはいけないもんだ。
それはあいつ然り。
自分を巻き込むほどの、そして周りに影響を与えてしまうほど欠陥的の優しさを持ったあいつが。
俺に似ているということもまた、ありえない。
だがまぁ。
有り得なくとも理解はできる。
きっとそれは、奇跡と呼ぶにはあまりにも悲惨で。
奇跡と呼ぶにはあまりにもイビツすぎるもんではあるが。
まぁ、一応は、理解できる。

「…」

だが、こいつは何だ?
確かに俺はナイフで喉元を掻き斬ってやった。
手に残る感触も何時も通りの感触。
何一つ不手際なんてねぇ。

「…やって…くれたわね」

コイツはどうやって説明を付ける?
幻覚か?幻術か?
いいや、もっと別の。
どす黒い、何かだ。

「かははっ、確かに殺したと思ったんだがよー」

「…いいえ、私は殺せない」

「…」

「ただの人間には、殺せない!」

その女が腕を振るとそこには大量のマスケット銃が現れた。
何だこりゃあ。

「何が起こってやがる…!」

何が起こって。
いや、違う。
俺はとっくに解を知っているじゃあねぇかよ。
これは。
こいつは。

「魔法少女」

「奇跡を願う少女達の、姿よ」


目の前のそいつは。
人も殺せないような顔をしたその女は。
俺のどてっ腹に向けて無数の銃弾を撃ち込んだ。


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