13: ◆XmxU5oRmnc
2015/04/16(木) 16:22:31.79 ID:dpPJnMuC0
――と、
「すみません、少し、お時間よろしいでしょうか?」
彼の後ろから、そんな声がした。
「ん? ああ、君は、確か……」
彼の後ろに立っていた男性はすかさず名刺を差し出した。
「346プロのPです。今回共演させていただいた島村、渋谷、本田のプロデューサーをやっております」
「ああ、ニュージェネの。彼女たちも良かったよ。また共演したいね」
「ありがとうございます」
それからは、彼らの間で話が続いた。Pと名乗った彼はなかなかに話上手だった。
そうして彼らの間で話していると、壮年の方の男性、そのマネージャーさんが近付いてきて、何か耳打ちした。
あのマネージャーさんの様子を見ればわかる。時間だ。
彼は眉を寄せ、
「すまない、時間らしい。まだまだ話していたかったんだけど、マネージャーさんが許してくれそうもなくてね。また会おう」
「はい、是非」
「泰葉ちゃんも、またね」
「はい。またお会いできる日を、楽しみにしてます」
私は笑みをつくって言った。そして、男性は去って行った。
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