10:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:37:26.51 ID:7DByVA9h0
軽い体重、小さな肩、やわらかそうな頭皮。私はだんだんと、この朝潮が、可憐で、あどけない存在に思えてきた。思えば、私もどこか、おかしかったのかもしれない。
『守ってあげたい』
きっかけは、ちょっとした出来心だったのだろう。私は朝潮の頭に手を伸ばし、頭を撫でる。そして気付いたときには、私は、両腕を朝潮の腹の前に回していた。徐々に力を入れていく。
11:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:38:17.43 ID:7DByVA9h0
ぎゅっ、と、私は朝潮を抱きしめた。やわらかい体、小さい体、もっと力を込めれば折れてしまうのではないかと思えるほど、かよわい存在。
「……んっ……」
朝潮が声を上げた。しかし私は、朝潮を抱くのをやめない。
12:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:40:00.66 ID:7DByVA9h0
その後、私は朝潮を横向きに座らせ、朝潮をお姫様抱っこする。
そして私のベッドまで運んだ。暑苦しいと思い、上から布団は掛けない。私はそのまま机に戻った。
夕飯の頃にちょうど、朝潮は起き上がった。自分が上官のベッドに寝ていたことに動揺しながら、私に何度も謝ってくれた。私はもちろん許した。そして私の希望で、執務室で一緒に夕飯を食べた。朝潮の表情は、どこか楽しそうに見えた。
13:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:42:53.89 ID:7DByVA9h0
「朝潮」
私が呼ぶと、彼女は純粋無垢な表情を私に向け、はい、と返事する。
「私の膝の上に来なさい」
14:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:44:13.27 ID:7DByVA9h0
「……司令官、これは何かの暗号でしょうか?」
今の私なら、これが朝潮の照れ隠しであると分かる。その証拠に、朝潮の表情はどこか満足げだ。
その日の夜は、ひたすら、朝潮の頭を撫でていた。初めは困惑していた朝潮も、次第に、嬉しそうな表情を見せてくる。そんな表情を見られるのが、私は嬉しかった。
15:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:45:27.03 ID:7DByVA9h0
二一〇〇、就寝時刻。私は朝潮を部屋に返す。
「司令官」
朝潮は去り際に、私の方を振り向く。
16:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:46:15.96 ID:7DByVA9h0
>>2
待ってくれてありがとう!
楽しんでもらえたのなら、それだけでお腹いっぱいです
17:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:49:57.82 ID:7DByVA9h0
閲覧、ありがとうございます。楽しんでいただけましたか?
記念に過去作の宣伝をさせてください。
電「二重人格……」
18:名無しNIPPER[sage]
2015/04/20(月) 22:50:15.02 ID:Q7BN/d1mo
乙
朝潮ちゃんのSS待ってるからまた書いてくれよ
19:名無しNIPPER[sage]
2015/04/20(月) 22:51:10.68 ID:r182cWcD0
乙
20:名無しNIPPER[ ]
2015/04/20(月) 22:51:13.61 ID:7DByVA9h0
>>18 首を長くしてお待ちください
質問などあればどうぞ
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