過去ログ - 志保「お腹いっぱいです」
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2:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:30:00.61 ID:wUkTsMkL0

夜。事務所。プロデューサーが一人。
彼が椅子の上で伸びをすると椅子はギギギと鳴きました。
彼はお腹を見つめます。
学生時代は引き締まっていたお腹はだいぶ大きくなっていました。
以下略



3:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:30:48.16 ID:wUkTsMkL0

道路から見える事務所のガラス窓が明るい事を確認して彼女はため息をつきました。
明かりが点いているという事は、誰かが居るという事です。

忘れ物を取って直ぐに帰ろうと思っていた彼女にとってはあまり好ましい事ではありませんでした。
以下略



4:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:31:28.73 ID:wUkTsMkL0

中華鍋の中で卵とごはん、長ネギが踊っています。
香ばしい匂いが換気扇に向かって流れていきます。

中華鍋を振りながら左手で塩を振り入れます。
以下略



5:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:31:58.81 ID:wUkTsMkL0

アルミ製の簡素なドアの前で彼女は立ち止まりました。
換気扇の向こう側からいい匂いと微妙な歌声が鼻と耳に届きます。

あの人が馬鹿な事をしているんだなと呆れながら事務所に入ります。
以下略



6:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:32:34.91 ID:wUkTsMkL0

「幸せをおかわり!」\ハイ!/

出来上がったチャーハンを盛り付けてポーズをとるプロデューサーの目に、

以下略



7:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:33:13.61 ID:wUkTsMkL0

・・・・・・・・・・・・・・・



8:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:34:06.62 ID:wUkTsMkL0

「……こんばんわ、志保」

「私は何も見てませんので」

以下略



9:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:35:04.74 ID:wUkTsMkL0

「見つかった?」

後ろから声が聞こえて志保が振り向きます。
そこにはチャーハンを配膳板に乗せたプロデューサーが立っていました。
以下略



10:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:35:58.55 ID:wUkTsMkL0

休憩スペースにあるテーブルの上にわかめスープを入れたカップが二つ置かれました。

「チャーハンにはレンゲだよねー。チャーハンの美味しさの何割かはレンゲが担保していると思うんだよ、僕は」

以下略



11:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:36:52.71 ID:wUkTsMkL0

「今のお仕事はどう? うまくやれている?」

レンゲでチャーハンの山を崩しながらプロデューサーが志保に語りかけます。
口の中を空にしてから一呼吸おいて志保が答えます。
以下略



12:名無しNIPPER[saga]
2015/04/21(火) 21:37:33.89 ID:wUkTsMkL0

「でも僕は静香にも、志保にももっと頼って貰いたいんだよなー」

レンゲを加えたままプロデューサーがぽつりと呟きました。
志保がチャーハンの山を削りながら答えます。プロデューサーの方は見ません。
以下略



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