過去ログ - 八幡「人の評価なんて当てにならねえ」
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54:1 ◆JY8EwYSc26[saga]
2015/04/30(木) 06:03:03.06 ID:ecQ0BIE6o
即座に出来るとは言わないと思っていた。そこまでの覚悟がない事も。ただ覚悟をしなければ人は変われない。だから言葉を待った。コイツなりに必死で考えて死にものぐるいで出さなければ、意味など無い。

「決めるのはお前だ。どうする」

「おい、比企谷!いくら何でもやり過ぎだ!」

葉山が一瞬で距離を詰めて文化祭の様に俺を壁に押し付ける。壁に叩きつけられるも、一色との距離が離れたのを確認し、俺は葉山に小声で告げる

「……悪いようにはしない。信じろ」

葉山は俺の眼を力強く射抜く。その視線は俺の言葉が信じるに値するかを見極めているのだろう。その姿勢から葉山の力が徐々に弱くなり、離れ間際に一歩距離を置く。

完全に俺から距離を置くと、後ろにいる一色に問いかける。

「いろは、どうする。喋れないなら俺が」

「……大丈夫です。これ以上葉山先輩には迷惑かけられませんから」

そう言うと一色の顔が変わった。先ほどの和やかな佇まいから凛呼とした態度に変わり、少し無理して笑いかけた面持ちがその覚悟を物語っている。

「ただ、ちょっと恥ずかしいので、……葉山先輩には見られたく無いから、下で待っててもらえますか」


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