62:名無しNIPPER
2015/05/09(土) 01:06:48.77 ID:uMMGPKgd0
草木が生い茂る校舎裏。並んで腰をかけ、昼食を共にする。
咲「いつもここでお弁当を食べているの?」
由暉子「ううん、季節限定。春と秋のお天気のいい日だけ」
由暉子「夏は桜の木に毛虫が湧くからちょっと…ね」
由暉子「だけど、あと少ししたら銀杏がたくさん落ちてくるから、それは楽しみ」
そう由暉子は咲に微笑む。まるでお人形さんみたい。
咲(意外だな。話してみないと分からないものだね)
咲は釣られて笑う。
咲「由暉子さんは変わっているね」
由暉子「そうかな。銀杏って踏んでぐちゃぐちゃにならなければ、そんなに臭わないんだよ?」
だから皆が通るいちょう並木は悲惨なんだけれど。
咲「もしかして、潰れてない銀杏を持って帰ったりする?」
由暉子「当たり。銀杏とか百合根とか大豆とか、そういうの大好きなの」
咲「やっぱり。由暉子さんって面白いな」
由暉子「咲さんも同じだよ」
お近づきになれてよかった。由暉子は桜の木を見上げる。
咲「由暉子さん…。聞いてもいいかな?」
由暉子「なに?」
咲「由暉子さんは…、どうして透華様の申し出を断ったの?」
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