過去ログ - 【Fate】凛「知られざる英雄たちの戦い」【スマブラ】
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42:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:15:00.94 ID:XVZpuZT60


 ま、そんなこと言っても、今の衛宮くんにとって目の前のセイバーは突然現れた赤の他人でしかない。もっと言えば、亡霊であり、人ですらない。そんな得体の知れない存在相手に、特別な感情を抱くと言う方がおかしいのだ。

 だからこそ私は、私の言葉に衛宮くんが頬を震わせたことに大層驚いた。
以下略



43:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:16:15.20 ID:XVZpuZT60


士郎「え? あ、ああ。い、いい……か? 遠坂」

 はぁ、と溜息をついて、手を振った。最近溜息が多くなって来たな。たしか溜息をつくたびに幸運が逃げてくんだっけと、どうでもいいことを思い出す。
以下略



44:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:17:08.41 ID:XVZpuZT60


凛「呆れた……」

 カービィを抱きしめるセイバーを見ながら、ぼそりと自分だけに聞こえる声で呟く。
以下略



45:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:18:40.31 ID:XVZpuZT60


 一丁前に私が差し出した手を、どうするべきか照れて悩んでいる衛宮くんを可愛らしいとは思いつつも、同時にじれったくも感じ、手っ取り早くこちらから腕を掴み無理やり立たせる。

凛「この聖杯戦争の監督役の所。道中、それも諸々説明してあげるわ」
以下略



46:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:20:43.02 ID:XVZpuZT60


カービィ「ぽゃっぽゃっ!」トタタタ

凛「何? そんなに苦しかったの?」
以下略



47:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:21:52.89 ID:XVZpuZT60


 
 ◆

以下略



48:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:22:37.72 ID:XVZpuZT60


 アンタの調理事情など知ったことかと切り捨て、衛宮くんに綺礼について簡単に説明する。曰く私の兄弟子であり、この聖杯戦争の監督役として派遣された存在であること。そして麻婆豆腐をこよなく愛する変態であること。……まあこれは別に良いか。

凛「で、こっちがさっき言った通りだけど、最後のマスター、衛宮士郎くん。腹立つことにセイバーのサーヴァントを召喚したのよ。尊敬しちゃうわ」
以下略



49:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:24:02.67 ID:XVZpuZT60


 遠回りの無い、ストレートな問いだ。恐らく私が綺礼の立場でもそう問うだろう。

 この戦いに遠回りはいらない。勝つか負けるか、生きるか死ぬか。
以下略



50:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:24:58.44 ID:XVZpuZT60


 話が長くなりそうだ。思わず出そうになった欠伸をかみ殺す。常に優雅たる遠坂は、人前で欠伸なんかしてはならない。等と言う、私の家訓を守る戦いの間にも、綺礼と衛宮くんの間では重い問答が繰り返されている。

 あくまで重いと言うのは衛宮くんのような一般人にとっての感覚であり、魔術師である私にはごくごく当たり前の常識なのだが。それでもやはり衛宮くんにとっては堪え難い言葉の連続のようで、ことある度に綺礼に噛み付いてはいなされている。
以下略



51:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:25:42.37 ID:XVZpuZT60


凛「聖杯戦争では、重要なのはサーヴァント。自らのサーヴァントを除く六体を撤去させることで現れるものが聖杯なの。別にマスターを殺す必要も無ければ、サーヴァントを倒すことに躊躇いを感じる必要は無いわ。所詮は遠の昔に命を落とした英霊だもの」

 無意識に自分が早口になってしまったことに気付き、内心舌打ちを打つ。しかし私の言っていることに間違いは無いはずだ。
以下略



52:名無しNIPPER[saga]
2015/05/07(木) 23:27:00.68 ID:XVZpuZT60


 強靭なサーヴァント。ひ弱な人間であるマスター。

 どちらを狙うのが正解かは、火を見るより明らかだ。
以下略



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