過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
1- 20
300: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2015/07/03(金) 02:04:49.41 ID:mYbc1jwR0
すぐに後を追う山城。

山城「どうしたんですかお姉さま?」

扶桑「・・・なんでもないわ。ちょっと悔しくて」

山城「悔しい?」

扶桑「金剛さんはずっと提督を信じていた」

扶桑「なのに私は、もしもの事態を想像して先走って海域へ向かおうとした」

山城「・・・仕方ないですよ」

扶桑「あの状況で最後まで信じていた金剛さんに・・・負けたって・・・」

扶桑「そう思うと劣等感を感じちゃってね・・・」

扶桑「あろうことか、憎悪を金剛さんに抱いてしまった」ハイライトオフ

扶桑「本当に嫌な女ね。私は・・・」

扶桑「だから・・・あの場に居れなかった。情けなくて。惨めで」

山城「姉様っ!!」

山城は扶桑を抱きしめる。強く、強く。

扶桑はただ自分が情けなくて泣いた。

そして誓う。

金剛には絶対負けない。

何時か、提督から代行を自分が言い渡されるくらい信頼されて、

彼女よりも活躍して・・・

戦いも、恋も、金剛には負けたくなかった。

頑張ろう。もっと・・・もっと、今よりも。

人を羨んで、嫉妬する自分とは決別しよう。

扶桑「ごめんなさいね、心配させて」

山城「大丈夫です! もっと頼ってください。姉妹なんですから・・・」

扶桑「山城・・・ありがとう」

山城「頑張りましょう。2人で・・・」

山城(でも・・・提督は一人・・・)

山城(もしも・・・私達姉妹が勝ったとして・・・)

山城(提督は私と姉様・・・どっちを選ぶんだろう・・・)

そう考えていくウチに心の奥底で思ってしまった。

姉が大好きなハズなのに、姉の幸せを願うハズなのに。

―――姉さまじゃなくて私が選ばれたら良いのに。

そんなことを思っている自分が居た。

山城「・・・・・・」ハイライトオフ

扶桑「・・・山城?」

山城「なぁに姉様?」

扶桑「どうしたの? 様子が変だったけど」

山城「・・・なんでもないわ。姉様」

今は考えないようにしようと山城は思った。

じゃないと、大好きな扶桑を今までのように見れなくなるから。

それは山城にとって、とても恐ろしいことだった。


<<前のレス[*]次のレス[#]>>
1002Res/689.77 KB
↑[8] 前[4] 次[6] 板[3] 1-[1] l20
このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています。
もう書き込みできません。




VIPサービス増築中!
携帯うpろだ|隙間うpろだ
Powered By VIPservice