過去ログ - 提督「ウチは平和だなぁ」艦娘「表面上は」 その2
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892: ◆uyMG3dCVpM[sage saga]
2016/01/03(日) 03:25:42.13 ID:DF/UsVyM0
海野「結果、艦娘であリ続ける道を選んだ艦娘は元帥の下へ行きました。それなりに大事にされてますよ。今でもね」

南方(そうか・・・あの彼が・・・)

海野「そして私のように艦娘を止めた者は、各地に分散、時が来るまでの準備を開始しました」

南方「準備?」

海野「ええ、私達の共通の目的は提督を守ること。司令官のご子息ですからね」

海野「その為に皆、頑張って今では政治に直接口を出せる立場の者や、情報を操作出来る地位に居るものや、皆それぞれこの国の中枢に潜り込むに至りました」

海野「言葉にすると簡単ですけどね。皆必死に今の地位まで上り詰めました。それこそ非合法なことをしてでも」

海野「残された提督を守る、それだけが私達の生きる唯一の目的になっていました」

とんでもない事を楽しそうに語る。

歪んでいる。何もかも。

あの楽しかった自分達の鎮守府はそうやって崩壊したんだ。

最初の崩壊の兆しは自分が結婚したこと。

皆が夫を心から愛していたと知っていたのに、自分だけ添い遂げた。

そこで入った亀裂が、夫の死と多くの戦死者を出して、最悪の結果を招いた。

南方(なんで・・・なんでこんなことに・・・なんで・・・)

構わず海野は言葉を綴る。

海野「おかしいと思いません? 提督はこれだけ大戦果を挙げているのにニュースにもならない、軍部で騒ぎにもならないこと」

言われて見ればそうだった。

敵を圧倒する強さ、深海棲艦の一部はこの鎮守府との交戦を避けているくらいだ。

海野「それは故意に情報を操作してるからですよ。私達がね。必要以上に目立たないようにです」

南方「何の為に?」

海野「変に目を付けられても困りますしね。一番恐いのは敵よりも味方ですよ」

南方「・・・?」

海野「私達はね、まだ忘れられないんですよ。あの穏やかだった日々を。永遠に続くと思っていたあの日常を・・・」

海野「だから、過去に縋って、あの戻れない記憶の中にある日々に少しでも居たくて、触れていたくて・・・今に至ります」

海野「私は司令官の息子である提督が作ったこの鎮守府が好きです。 一部、暴走した艦娘の狂行も目立ちますが、それを抜かせば、かつての私達の鎮守府に近い」


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