4: ◆WnJdwN8j0.[saga]
2015/05/11(月) 17:02:25.71 ID:+o0lHeNe0
姫「…どなた?」
王子「…」ポカン
質素な部屋の片隅には、王子と同い年位の少女がいた。
着ていたドレスは色もデザインも控えめで、目立った装飾品は身につけていない。しかし白く滑らかな肌、美しく輝く金色の髪、澄んだ青い目、何よりも――
王子(何て綺麗な人なんだ…!!)
彼女自身が、どんな宝石にも劣らぬ美しさを誇っていた。
王子「あ、あのっ、俺っ、王子って言いますっ!」
姫「王子…様?」
王子「あ、貴方の名は!?」
姫「姫……」
姫は一言だけ名を呟くと、こちらを不思議そうに見つめた。
王子はその瞳から目をそらせなかった。まるで魔法にかかったかのように。
ドクンドクン。心臓は高鳴りを抑えきれない。
王子と姫。2人だけがいるその空間に心地よさを覚えながらも、王子は願望を頭に浮かべていた。
王子(この出会いは正に、運命の――)
グウウゥゥ〜
王子「え?」
姫「…」
姫「お腹…空いた」パタッ
王子「姫様あああぁぁ!?」
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