10:名無しNIPPER[sage saga]
2015/05/12(火) 18:03:38.32 ID:+HxJNIVIo
晶「……やっぱり澪のやつが嫌がってたのか?」
返ってきたのは考えようによっては結構ひどい反応だった。
唯「ううん、私のせいもあるんだよ。そういう雰囲気に持っていく方法とかわからなかったし」
晶「意外だな、いつもベタベタひっついてくる奴が」
唯「いつものノリで流されるように『しちゃう』のって澪ちゃん怒りそうじゃない? っていうか、私がされる側でもちょっとなぁって思うし」
晶「お前に常識とかデリカシーとかの概念ってあったんだな……」
唯「ひどくない!?」
晶「あっはっは、悪い悪い。でもホッとしたよ、そのへんはちゃんとしてて」
唯「澪ちゃんを幸せにしないといけないからねー……」
晶「また惚気かよ、もういいよそういうのは。ほら行くぞ、引き留めて悪かったな」
唯「うん」
……ううん、半分くらいはノロケじゃないんだよ、晶ちゃん。
自分のことなら思うままにするけど、他の人のこととなると私でも慎重になっちゃうよ。
だから、澪ちゃんとの関係もなかなか進展しなかったんだよ。好きだっていう気持ちを、言葉にして、いつもみたいなくっつきの中で伝え続けることしかできなかったんだよ。
失敗しちゃうのが怖かったし、それに……本当に私でいいのかなって気持ちも、ずっとあったから。
私にとってラッキーだったのは、そんな私の臆病な一面を、理由は違うけど同じく臆病な面もある澪ちゃんはちゃんとわかってくれたこと。ちゃんとわかってるってことを勇気を出して伝えてくれたこと。
あと、晶ちゃんの恋愛絡みでいろいろ刺激を受けたのも大きいかな。だから私もやっと勇気を出せた。澪ちゃんに切り出せた。「今夜、しよう」って。
切り出すのは私の役目だって思ってたから、あっ、別にこのあたりは澪ちゃんと話し合ったわけじゃないんだけど、なんとなくキャラ的に?あと告白してくれたのも澪ちゃんだったし?
それに……できれば澪ちゃんに触って、確かめたかったし。まあこんな打算みたいな考え、してる最中にはすっぽり抜け落ちてたんだけどね。澪ちゃんのためにって必死だったから。
とにかく私から言いたいって思ってたから、晶ちゃんには感謝だね。晶ちゃんの行動に背中を押されたところもあるんだし、今度ちゃんとお礼を言わなくちゃ。
今度、ね。
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